ロイター通信社、中国から閲覧不能に

ロイター通信社も Bloomberg、New York TimesとWall Street Journalと同じように中国からブロックされた。ロイター通信社は自社の記事 で中国国内からアクセスできない状態であると報じている。

同社は過去に中国の検閲に苦しんできたことはあるが、今回ついに英語版と中国版両方のサイトに影響が出ていると伝えた。 インターネットのモニタリングサイトGreat Fireのデータもこれを裏付けている。

「ロイター通信社は、世界中において正確で公正なジャーナリズムを行うことに力を注いできました。中国のニュースは、他の全てのお客様にとって非常に重要であると認識しています。中国でのサイトが元に戻ることを望みます」とロイター通信社は声明で発表している。

ブロックされた理由は明確には分からない。中国のインターネット検閲に引っかかり、ニュースサイトやインターネットサービスが警告なしにブロックされることは良くあることだ。メディアの場合は議論を巻き起こすような記事の掲載からブロックに繋がることが多い。The GuardianNew York TimesBloombergの各社は、それに該当していたといえる。いずれも、政治に関する議題を掲載した後にブロックされている。しかし、ロイター通信社の最近の記事を見る限りでは、反政府的な内容や彼らの検閲に引っかかるような内容のものは見当たらなかった。

 

これに関連するニュースが一つある。Great Fire自体も強烈なDoS攻撃を数日前から受けている。彼らの持つ中国の検閲を避けるミラーサイトが攻撃対象となっている。彼らのサーバーには一時間に最大260億のリクエストが送られている。それにより一日のサーバー代が3万ドルまで上昇した。彼らは公に情報を開示し支援を求めている

この攻撃の主導者は特定されていないが、Wall Street Journalが数日前に掲載した記事には、Great Fireが中国の検閲組織をかいくぐるのにクラウドストレージシステムをどのように使用しているかという内容が記されていた。この記事が掲載された数日後に攻撃が始まっている。あとは読者の想像に任せよう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook


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TechCrunch Japan

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