先ほどのスマートニュースの記事でも少し触れたけれども、米国を中心に人気を集めているニュースアグリゲーションアプリが「Flipboard」だ。2010年にiPadアプリ限定(iPhoneでは利用できなかった)でサービスをスタート。2012年には日本語版をリリース。国内のメディア広告代理店とも連携して、サービスを展開している。アプリでのMAU(月間アクティブユーザー)は、4000万人にも上るとも聞く(が、日本の数字は非公開だし、正直僕の周りではそこまで使っているという声を聞かないのは正直なところ。やっぱり英語圏のほうが強いイメージはある)。
そんなFlipboardだが、日本で最近まとまった情報を見る機会が少なかったのではないだろうか。冒頭で触れたスマートニュースは今回12億円の資金調達を実施して海外展開を本格化。またGunosyは東京証券取引所マザーズ市場への上場承認が下りたところだったり、国産のニュースアグリゲーションアプリに関する景気のいい話が聞こえてくる今だからこそ、Flipboardの動きもちょっと整理しておきたい。
ウェブ版サービスの開始
まず少し前になるのだけれど、Flipboardでは2月にウェブ版のサービスを開始している。これまで指でめくる雑誌を、タブレットやスマートフォンのために再構築した美しいUIを提供してきたFlipboardだが、ウェブ版もアプリ同様の美しいデザインを提供している。サイトにアクセスすれば利用可能で、アプリとの同期にも対応する。
Apple Watchにも対応
また米TechCrunchでも報じられていたとおりだが、4月24日発売のApple Watchへの対応を行った最新版のアプリをリリースした。
Apple Watch上では、ユーザーがフォローしているトピックに基づいて10のトップストーリーを毎日紹介するのだという。コンテンツは読むごとにパーソナライズされ、より最適な情報が提供されるようになる予定だ。またApple Watchの小さなスクリーンに対応するため、シンプルなサマリー記事を提供するのだという(全文はiPhoneやiPadで読むことになる)。そのほか、好きなコンテンツを自分のマガジンにフリップ(ブックマークするように、ユーザーは自分の「マガジン」を作成できる)したり、友達に送信したりすることも可能だという。
家族や友人限定で公開するマガジンの共同編集機能も
最新版のアプリでは、マガジンの編集機能も強化されている。これまでは、公開(他のFlipboardユーザーも閲覧できる)と非公開(自分だけが閲覧できる)しか選択できなかったマガジンに、共同編集機能がついた。これによって、気になった記事を友人や家族でシェアする、という使い方も可能になっている。