Bloombergの報道によると、Lyftは最大10億ドルを調達するシリーズFラウンドを承認されたという。デラウェア州の届け出を参照したと伝えている。
クレディ・スイスが資金調達を取りまとめていると私たちは聞いた。大手銀行は大規模な資金調達ラウンドに関わり、たくさんの投資家との関係をきれいにまとめる。Uberの大規模な調達ラウンドはゴールドマン・サックスが取りまとめたという話も聞いた。(これらの銀行は将来、IPOを引き受ける場合に何か有利になることがあるのかもしれない。)
この新しいラウンドでは、3700万株を26.79ドル辺りの価格で発行することが承認された。前回のラウンドでの1株辺りの価格は19.45ドルだった。もし、このラウンドが全て達成した場合、Lyftの資金調達後のバリュエーションは48億ドルになるとVC ExpertsのJustin ByersはTechCrunchに話す。資金調達ラウンドが承認されたデラウェア州の届け出を元にした情報だ。
しかし、スタートアップが10億ドルの資金調達の届け出をしたからといって、彼らが最終的にその金額を調達するとは限らない。このスタートアップが全ての株式を交渉のテーブルに出さないかもしれないし、 前回の報道も5億ドルを調達するという話だった。だがもちろん、最終的に10億ドル全額を調達することはありうる。
Lyftのスポークスパーソンはこの件についてコメントは差し控えた。
この資金調達で、LyftはUberとの戦いに必要な軍資金を補充することができる。一方のUberは、先日最大21億ドルを調達する届け出を提出した。Uberが着々と全世界に進出するなか、Lyftの最大の課題は引き続きサービスを拡大していくことだ。アメリカのLyft、中国のDidi Kuaidi、インドのOla、そして東南アジアのGrabTaxiは今月、戦略的パートナーシップを締結した。テクノロジーとサービスの部分で提携するという。これらの企業は共通の投資家を持ち、連合を組むことで、Uberのライバルとして対抗するつもりだ。
最近リークのあったLyftの財務状況から、彼らが苦戦を強いられていることが分かる。彼らが多額の資金を探している理由は明らかだ。オンデマンドの交通市場は厳しいところで、特にUberのような競合がいるとなれば尚のことだ。Bloombergによると、Lyftの今年前半の純損失は1億2700万ドルで、収益に関しては4700万ドルに満たなかったという。
Lyftは今年の5月に1億5000万ドルを調達し、ライドシェアのスタートアップのバリュエーションは25億ドルだった。
[原文へ]