UberやLyftといったライド・シェアリングのサービスは、便利な交通手段が利用できない場所でも、目的地に移動できる方法を提供してきた。しかし、お年寄りはこれらのサービスを上手く活用することができていなかった。
本日、Lyftは患者を医療機関に送迎するNational MedTrans Networkと提携し、ニューヨーク市のお年寄りに対して緊急でない医療機関の予約受診にLyftを利用できるようにする。そのために、Lyft at Workのチームは見た目にも分かりやすい、サードパーティー用ウェブアプリ「Concierge(コンシェルジュ)」の提供を開始した。パートナー会社はConcierge経由で、スマートフォンを持っていない人の代わりにLyftをオンラインで手配することができる。
交通手段のない年配の人や移動するのに時間がかかる人にとって、Lyftを使うことは、他の人を頼らずに自立した行動を続けることを助けるものになるだろう。しかし、問題がある。65歳以上の4分の1はスマートフォンを持っていない。その比率は年令が上がるごとに上昇するばかりだ。また、どんなに直感的な操作ができるUIだとしても、多くのお年寄りにとっては操作が難しいものだ。
Lyftのブログ投稿には、360万人のアメリカ人が行かなければならない場所に移動するための手段がないために受診の予約に行けなかったり、遅れたりすると説明している。今回の取り組みにより、Lyftはニューヨーク市のお年寄りが、孫達がLyftを呼ぶと言っているのと同じことに慣れてもらうことを期待している。真面目な話、この取組でLyftはConciergeの潜在的なチャンスを確認することができるだろう。Lyft for Workのパートナーが増えるほど、十分なマーケットのポテンシャルがあるかもしれないからだ。
Lyftはこのサービスを通じてすでに2500以上のタクシー移動があったと言うが、National Medtrans Networkのプレジデントを務めるBilly McKeeは、ブログ投稿にこの数字を押し上げる計画でいるとした。
「このような移動手段としてのサービスを活用することで、医療制度や私たちのパートナーである政府機関に対する詐欺行為を減らし、コストを抑え、患者の体験を向上させることができるでしょう。」とMcKeeは伝える。「私たちはニューヨーク市で週に2万5000以上の送迎を提供していますが、それらを全てLyftを通して行うことが目標です」。
[原文へ]