12社のスタートアップがNFL、スタンフォード大学、TechCrunchが主催するスタートアップピッチ「1st and Future」で優勝を競い合った。各カテゴリーにつき1社のスタートアップしか選ばれない。Kenzenは自社を「パーソナル・ヘルス・ラボ」と銘打つスタートアップで「フューチャー・アスリート」のカテゴリーで優勝した。
Kenzenは、他に機械学習プラットフォームのTelemetry Sportsや3DのVRでトレーニングや試合戦略を算出するテクノロジーを開発するDimeTime(Radd3が開発)や3Dで体の全ての動きをトラックするスマートなコンプレッションウェア(体に密着するウェア)を開発するHeddokoといった優良なスタートアップらと競った。
Kenzenはバイオセンサー、汗の分析と予測分析を使ってリアルタイムに健康状態を測定し、脱水、筋肉のつりや怪我を防ぐことを目的としている。
このスタートアップは「エコ・スマート・パッチ」というウェアラブルなバイオセンサーを開発し、それで生体情報、水分量、栄養素、動き、環境などを計測する。
Kenzenのパッチと連動するアプリは、水分量とイオンのレベルをユーザーに表示する。そして選手が脱水し、一定の基準まで下がると試合中でも分かるようにアラートで通知する。これにより怪我を防いだり、回復を助けたりすることができる。
Kenzenのチームはウェアラブル技術とバイオテックのバックグランドがあり、ここ2年間は研究のための補助金で開発を進めていた。これまでに保有しているテクノロジーで11個の特許を取り、アメフトチームの49ersとサッカーチームのFC Dallasとパートナーシップを結んでいる。
審査員の一人でありCondoleezza Rice国務長官は、高校生も水分を十分摂取する必要があると指摘し、多くの人がこのテクノロジーは役立てることができるだろうと話した。Kenzenは市場に参入する最初の戦略として、プロ選手や優秀なアスリートを対象とするが、よくよくはその他のアスリート、そしてお年寄りや子供といった広い対象に向けて裾野を広げていきたいとした。
パッチ以外にも他の形状のものも計画しているという。
動画からステージでのプレゼンテーションを見ることができる。
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