先週金曜日(米国時間2/5)、ノルウェーのオスロ証券取引所は、Opera Software社株の取引を停止した。これは、中国のセキュリティーソフト会社Qihoo 360[奇虎360]による同社買収の噂がノルウェー紙に報じられたためだ。Opera株の取引は今日(米国時間2/8)も停止されたまま(極めて異例な事態)である他、Operaが予定されていた決算会見を明日の午前から水曜日の午前に延期したことで、噂はさらに高まっている。
現時点でOperaの決算会見は水曜日の 7:30 am CET(中央欧州時)に設定されている。この会見を利用して同社が買収主を発表する可能性は極めて高い。
Opera自身は、自社を売りに出していることに関して実にオープンだった。同社はMorgan Stanley InternationとABG Sundal Collierに依頼して買い手を探していた。
しかし買い手が誰であるかは未だにちょっとした謎だ。Qihoo 360はもちろん可能性の一つだ。本誌はまた、AOL(TechCrunchの親会社)が同社の買収に関心を持っているという噂も聞いている。
殆どの人はOperaをブラウザーのメーカーだと思っているが、同社はオンライン広告事業でも存在を示しており、最近ではアプリインストール広告等の分野にも進出している。このためAOLのターゲットになる可能性を持っている。
またOperaは、最近VPNサービスのSurfEasyを買収した。これによって、ブラウザーに加えて様々なセキュリティー製品を扱うQihooにとって興味深い買収対象になる。Qihooは広告を通じて自社アプリを収益化しているので、両社の組み合わせは理にかなっている。 Operaは、現在同社製品が10億人のユーザーに使われていると言っている。
本誌では、Operaにコメントを求めており、情報が入り次第続報する予定。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)