AWSはゲーム開発者コミュニティーを自社のクラウドプラットフォームに招くための施策をいくつか発表した。
1つは、Amazon Lumberyardだ。これはAWSが登録料、サブスクリプション料金、レベニューシェアなしで提供する3Dゲーム用の開発エンジンだ。現在はコンソールとPCゲーム向けだが、近いうちに仮想現実(VR)とモバイルゲーム開発にも対応する計画だ。多くのゲーム開発者はそれを望んでいるだろう。
今のところ、Amazonはこのサービスをベータ版で提供している。ゲーム開発者にAWSがこの市場の一部を真剣に取りに行くというところを示している。そうしない理由がないだろう?ゲームはリソースを集中的に使うものだし、Amazonは開発者にバックエンドで必要なサービスインフラを販売するために無料の開発エンジンを吊り下げて誘いこもうとしているのだ。
さらに魅力的にするため、AmazonはAmazon GameLiftを発表した。これは、マルチプレイヤーゲーム向けの運用とスケールをセッションベースで変更できる開発エンジンだとAmazonは説明する。これが便利なのは、ゲームに人が入ってきたり、オフラインになったりする状況に応じて、必要なだけサーバーを追加したり、削減したりできることだ。
Amazon GameLiftの利用は無料ではなく、1000デイリー・アクティブ・ユーザーごとに1.50ドルかかる。あとはAWSサービスで使用するサーバーやデータベースアクセスなどの利用料がかかる。ゲーム開発者は使った分の費用だけを支払えば良い。ゲームがヒットすればAWSは大金を得ることができる。そうでなければ、開発者は使っていないリソースのためにコストをかけなくてすむ。
でもまだ続きがある。AmazonはTwitchとの機能連携も提供する。TwitchはAmazonが10億ドル近い価格で昨年買収したゲームストリーミングサービスだ。全てのサービスがAmazonの戦略にあてはまる。
「Amazon LumberyardはTwitchと連携しているため、開発者はTwitchにいる月間ゲーム配信ユーザー170万人と月間視聴者1億人以上に向けたゲームプレー機能を構築することができます」とAmazonは声明で伝えている。
Amazonは、人々(今回はゲーム開発者)が欲しがっているものを提供するとしている。現在、他にもゲーム開発エンジンはあるが、AWSはプラットフォームとしての機能を提供し、スケール可能で、各機能が連携しているこのワンストップサービスでゲーム開発者を惹き付けたい考えだ。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter)
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