見られなければ、ライブかどうかは関係ない。そしてFacebookは知っている ― 人々がライブストリームを、録画の3倍長く見ていることを。だからニュースフィードで生中継を優先表示するように変更しようとしている。
TwitterのPeriscopeの大きな優位性は、元来がリアルタイムプラットフォームであることだ。Periscopeはフォロワー全員に通知を送り、ライブ中継が直ちにTwitterタイムラインのトップに表示される。
Facebookのニュースフィードは、リアルタイムコンテンツ向きには作られていない。たとえ数時間遅れでも、ユーザーにとって最高の記事を見せるようにデザインされている。しかし、それはライブビデオには通用しない。Facebook Liveは、ライブストリームを永久保存し、Periscopeのように24時間後に削除しない。しかし、緊急性、対話性、生の予測不可能性こそが、ライブビデオを見る楽しみだ。
そこで今日(米国時間3/1)Facebookは、〈常にそうすべきであった合理的な判断〉を下し、ニュースフィードの順位アルゴリズムを変更 して、現在ストリーミング中のライブビデオを、フィード内で録画されたものより上位にランク付けするようにした。
Facebook Liveは昨年8月、有名人向けに提供開始され、その後認証済プロフィールとFacebookページにも徐々に展開、1月にはついに全iOSユーザーが利用できるようになった。そして先週にはAndroidユーザーにもライブ中継を可能にした。ライブ中継の通知は友達全員に送られるのではなく、ストリームが親友あるいは最近利用したFacebookページのものであるか、またはそのライブビデオを積極的に購読している場合にのみ、プッシュ送信される。
今回の変更によって、ユーザーはFacebook Liveのストリームをまだ放映中に見られる可能性が高くなる。そこでコメントを付ければ、発信者にも見える。
ストリーミングとライブ視聴体験はほぼ区別がつかない中、ようやくFacebook LiveとPeriscopeそれぞれの差別化方法が見えてきた。Twitterは、予告通知とユーザーがPeriscopeのツイートかリツイートを見ることに頼っている。最初の数秒間で人々をつかまえられるかどうかがすべてだ。
一方Facebookは、ニュースフィードの膨大な注目度を利用して、ユーザーが既に見ている場所に最高の放映中ストリームを届けようとしている。Facebookは、いいね!やコメントといった合図を活用して最適なストリームだけを浮上させることができるので、退屈なランチのひとりごとを見せられることはなくなるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)