Googleがジカ熱情報を検索に加え、UNICEFとパートナーして世界の発病地域を同定努力中

14717750942_e89a8a8fee_o

Zika virus(ジカ熱ウィルス)が南米から世界へと広がりつつある。しかしそのほかの広域的疫病と違って、発病とその地域を同定することが意外と難しい。Googleは今日(米国時間3/2)、同社が今UNICEFと協働してプラットホームを構築し、そこにさまざまなソースからのデータを集めて、発病の可能性を予測し地図に落とす作業をしている、と発表した。

Googleの通常の検索エンジンでも、このウィルスに関する情報を充実し目立たせる努力が行われている。またGoogle.orgはUNICEFへの100万ドルの寄付を行い、それにより診断技術やワクチンの開発を一層促進してもらうことになった。

Googleによると、UNICEFとの協働には技術者、デザイナー、そしてデータサイエンティストたちのボランティアのチームを当て、UNICEFが伝染のリスクを同定できるための、新しいプラットホームも作っている。また、“UNICEFや各国政府やNGOたちが、彼らの時間とリソースをどこにどのように向けるべきかを決断できるための手助け”も、やっている。今Googleのそのツールはジカ熱に焦点を当てているが、今後の疾病の発生にも役立つようなプラットホームを構築することがねらいだ。

Google.orgのディレクターJacquelline Fullerは今日、次のように書いている: “人びとの情報発見を助けることを使命とする企業としてわれわれは、大量のデータを分析する経験を大量に積んでいる。そのためわれわれは、そのスケールとスピードにおいて、援助を提供するのに適した位置にいる。そこで今日われわれは、GoogleのエンジニアたちをUNICEFと協働させてデータを分析し、ウィルスの発生地域とその今後の予測努力に助力を提供している。また弊社のプロダクトもアップデートして、ジカ熱の情報によりアクセスしやすいようにした。UNICEFには100万ドルを寄付して、彼らの、ネット上ではなく地上における努力を支援している”。

もちろんGoogleはすでに、検索結果のページのサイドバーに、大量の保健医療データを載せている。しかし今日のアップデートにより、ジカ熱に関するさらに豊富な情報を16の言語で表示している。これには、ウィルスによる症状の概要や、新たな情報で随時アップデートされる公共的な健康情報、などが含まれている。

同社によると、Sesame Streetなど、何名かの人気YouTuberたちとも協働して、ジカ熱とその予防に関する知識を広める努力をしている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。