ユタに拠点を置くDomoは、ここ数年同社のデータ管理プラットフォームで法人向けソフトウェアの分野を席巻してきた。今回さらなるグロースのため、DomoのチームはシリーズDで合計1億3000万ドルを既存と新規の投資家から調達したことを発表した。投資ラウンドにはBlackRock、Credit Suisseなどが参加している。この1億3000万ドルは、Domoが以前発表したシリーズDラウンドの2億ドルに上乗せされたものだ。Domoは評価額が200億ドルと伝えている。
「資金が必要なのではありません」とDomoのファウンダーでCEOのJosh Jamesは今回の投資ラウンドについて言う。「良いバッファーになります」と話したが、チームは現金が必要ではないと強調し、年内にも株式公開を行う予定だと話した。
また、本日Domoは自社のアプリストアをローンチしたと発表した。無料とフリーミアムアプリを約1000個掲載していて、どんな企業のカスタマイズにも対応できるという。さらにDomoはスレッドでやりとりができる無料のメッセージサービスを提供することを発表した。これは、Slackの競合になるとJamesは言う。
「Buzz(メッセージサービスの名前)機能を組織のメンバー全員が無料で利用できるようにすることで、ビジネスに関するインサイトを会話の中心に持ってくることができます。そうすることでBuzzは、ソーシャルテクノロジーで適切な情報を得る早さを改善し、ビジネス上の判断を下すスピードを再定義します」とJamesは今日の声明で伝えた。
eBayやMasterCardといった1000以上のカスタマーを抱え、Jamesは1億ドル分の受注があり、収益も倍増していると言う。Domoには800名の従業員がいて、2016年にはさらに500名を採用する考えだという。
Jamesは、以前にウェブアナリティクスのためのプラットフォーム「Omniture」を創業し、株式公開を行った経験がある。最終的にその会社をAdobeに18億ドルで売却した。このシリアル・アントレプレナーは、企業をさらに成長させるために必要なものを持っているようだ。
「Domoは企業向けソフトウェアの分野で成功を収めるチャンスを切り開いています」とZetta Venture Partnersの役員メンバーであるMark Gorenbergは言う。「彼らはビジネスにおける経営のあり方を変えているのです」。
[原文へ]