Googleは本日サンフランシスコで開催しているNEXT Google Cloud Platformのユーザーカンファレンスで、 新しい機械学習プラットフォームを発表した。Googleの会長であるEric Schmidtは今日のキーノートで機械学習が「次に来るもの」を学ぶことになると話す。この新しいプラットフォームでは、InboxのSmart Reply機能などで使用されているGoogleの機械学習の知性を開発者が簡単に使えるようになる。
このサービスは、現在限定プレビュー版を試すことができる。
「主要なGoogleアプリケーションはCloud Machine Learningを使用しています。Photos(画像検索)、Googleアプリ(音声検索)、Translate(翻訳)、Inbox(Smart Reply)などです」とGoogleは言う。「このプラットフォームはクラウドサービスとして利用でき、あなたのビジネスアプリケーションにこれまでにないスケールとスピードをもたらします」。
GoogleのCloud Machine Learningプラットフォームは基本的には2通りの利用ができる。1つは、開発者が機械学習モデルを自分たちのデータで開発する方法と、もう1つはGoogleが予め鍛えたモデルを使用することだ。
これらの機械学習モデルを鍛えるには(結構なコンピューター処理が必要)、開発者は Google Cloud Dataflow、Google BigQuery、Google Cloud Dataproc、Google Cloud Storage、Google Cloud Datalabなどのツールで得たデータを使用することができる。
「Cloud Machine Learningは、データ入力から予測するところまで全てを担います」とGoogleは言う。「結果、全てのアプリでGoogleのサービスを支えているのと同じディープラーニングの技術を活用することができます」。
予め鍛えられたモデルにはGoogle Translate APIやCloud Vision APIに対応しているが、Cloud Speech API(ここから詳細が読める)といった新サービスにも対応している。Cloud Speech APIは、Googleの音声検索や音声で操作できるアプリなどで活用されている。80言語以上で音声からテキスト変換を行うことが可能だ。
Googleは本日のキーノートで社内で開発していた技術を開発者にとって限りなく使いやすい形で提供することが目標だと強調した。Googleは他にもTensorflowといったオープンソースツールも提供していて、コミュニティーがGoogleのツールを自分たちのために使い、改善していくことができる。
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