YouTubeが今日(米国時間4/26)発表した広告形式は、とにかく短いことが特徴だ。
ブログ記事でプロダクトマネージャーのZach Lupeiが、YouTubeはスマートフォンでビデオを見る場合に適した広告形式を探していた、と述べている。そして作られたのが、バンパー広告(Bumper ads)、長さが6秒しかないビデオ広告だ。
とても短い広告(コマーシャル)は、前からある。短いバンパービデオをどなたもテレビで見たことがあると思うが、それをヒントにしている。今は、オンラインビデオの多くがとても短くなっているから、広告もそれに合わせるべきだ。30秒のプリロールでコマーシャルが1分もあるのは、困りものだね。
ただしYouTubeの考え方では、この形式が既存の広告形式をリプレースするのではなく、新しく加わるのだ。アドバタイザーは前と同じく、長いビデオを主に使う広告キャンペーンを展開するが、そこに短いバンパー広告を加えて、到達視聴者数を増やす。とても短い広告だから、スキップもできない。
たとえばAtlantic Recordsはバンパーを使ってRudimentalのセカンドアルバムをプロモートしているが、各バンパーがゲストのミュージシャンを一人々々紹介している。一方Audi Germanyは、長いビデオを短く切った小片を使っている。
“バンパー広告はビデオ広告の‘俳句’だと考えたい。クリエイティブの人たちから、どんな名作が生まれるか、今から楽しみだ”、とLupeiは書いている。アドバタイザーたちが一般的に利用できるのは、5月からだ。