エルサレムのLightricksは、今何千もある写真アプリの中で目立つためには何をすべきか、を知っている。彼らがこれまで作ったEnlightとFacetuneは、App Annieのデータによると、今や写真アプリの上位にいる。
CEOのZeev Farbmanにイスラエルでインタビューしたが、そのとき彼はLightricksの写真アプリを使ったトリックをいくつか見せてくれた。そして、これらのアプリが、混雑している写真アプリの世界で上位に行く、と確信した理由も説明してくれた。
彼によると、“Lightricksの写真アプリはどれも、Photoshopのレタッチ機能を使いやすくしたものだ”。そして、Facetuneの成功によって、単純であることが重要、と学んだそうだ。
iOSとAndroidで3ドル99セントのFacetuneは、肌の色のむらをなくし、歯を白くし、にきびなどを消す。こんな処理のできる写真アプリは、ほかにもたくさんあるが、Facetuneでは問題の部分をスワイプするだけでよい。今や自撮りがブームだから、短期間で、写真美化アプリの人気者になった。
同じく3ドル99セントのEnlightはiOSのみで、スマートフォン上の写真をプロが撮った写真のようにする。単なるフィルターではなくて、明るさや色の細かい調整機能が自慢だ。そしてこれもまた、領域を指でなぞるだけでよい。Enlightは、ランドスケープ型の写真や、美術作品的な写真に向いている。
上のビデオが、彼がやってくれたデモだ。
同社はCarmel Venturesから1000万ドルあまりの資金を調達し、エルサレムのヘブライ大学の中にある。Farbmanは、早期に成功した理由の一つとして、技術者が身近にいくらでもいることを挙げる。“これだけの大仕事で成功すると、自然にクリエイティブのエコシステムが出来上がる”、と彼は語る。“人材の大きなプールがあると、そこにまた良質な人材が集まってくるんだ”。