北朝鮮が今夜(米国時間2/11, 日本時間2/12午後)核実験を行ったらしい。そして、この前彼らが誇示した長距離ミサイルは、サンフランシスコ中心部を破壊できる弾頭を装備可能という。
今夜マグニチュード4.9の地震を観測した韓国国防省は、それが地下核実験によって起きたことを確認した。北朝鮮の核の能力は、約2キロトンと推定されている*。〔*: 今回のは6〜7キロトン説もある。〕
ぼくは、それがサンフランシスコにもたらすかもしれない被害の規模を知りたいと思ったが、調べている過程で見つけたのは、(心配性の人が)見始めるといつまでも去ることができない困ったWebサイトだ。これを見るとアメリカのどこに住んでいる人でも、自分の町の被害規模をGoogle Mapsの上で知ることができる(上図)。
そのWebサイトによると、サンフランシスコの都心に命中した場合は、本誌TechCrunchのオフィスのあるSouth of Market一帯はほぼ全壊だ。Lower HeightとMissioの一部も被害が大きい。サンフランシスコのほぼ全域とオークランドの一部(上の図にはない)が、窓ガラスが粉砕される区域になる。上の図の6つの同心円についての説明は、次のようになっている:
- 1と2: 高層ビルや鉄筋コンクリートの建物が全壊。
- 3: 高層ビルや鉄筋コンクリートの建物が重傷。
- 4: 一般家屋は全壊。鉄筋コンクリートの建物は‘中’から‘重’の被害。
- 5: 一般家屋が重傷。鉄筋コンクリートの建物は‘軽’から‘中’の被害。
- 6: 大型建造物は軽度の被害。一般家屋は‘軽’から‘中’の被害。
ただし要注意: 北朝鮮のミサイル技術は、困ったことに、あまり高度でない。昨年は、試発したロケットの内1基が、打ち上げ直後に空中分解した。だから長距離ミサイルが西海岸に到達できるとしても、あわてて地下防空壕を作る気はない。
というか、それほど気にしていない人がほとんどのようだ。この記事を書いてる今も、CNNの読者たちは、核で町が全滅することよりも、スマートフォンで見るポルノのことが気になるようだった(ニュースから数時間経っていたが)。下の図が、そのときの人気上位ニュースのリストだ*。〔*: 一位は「ポルノを見ることはスマートフォンにとって良くない」。二位が核実験。〕
でも、本当に怖いのはどっちだろう。世界が粉々に破壊されることもありえる時代に住んでいることか。それとも、そんな時代に多くの人が、携帯で見るポルノを気にしていることか。