縫製マッチングプラットフォーム「nutte」、総額1億円の資金調達

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縫製に特化したクラウドソーシングサービス「nutte(ヌッテ)」を運営するステイト・オブ・マインドは、10月11日、総額1億円の第三者割当増資を完了したことを発表した。引受先はアクセルマーク、みずほキャピタル株式会社が運営するファンド、静岡キャピタルが運営するファンド、ガイアックスグループが運営するシェアリングエコノミーファンド、ほか個人投資家で、うち、みずほキャピタルとガイアックスは2015年11月に続き、2度目の第三者割当増資となる。

nutteは1点から縫製職人に依頼できる、日本初の縫製マッチングプラットフォーム。縫製を依頼したいユーザーと、登録した縫製職人をマッチングし、ファッションブランドの小ロット生産、アイドル衣装、着物リメイク、ペットアイテム作成など、企業から個人までさまざまな縫製の依頼を職人につないでいる。

元々縫製職人だったステイト・オブ・マインド代表取締役の伊藤悠平氏が、「小ロット注文と縫製職人を直接つなぐことで、職人が適切な所得を得られるように支援したい」という考えから、2015年2月にスタートしたnutteは、サービスリリースから約1年7カ月の2016年9月12日時点で会員登録数が1万人を突破。直近1年では約730%増加と大きく成長を遂げた。現在では、洋服など天然素材の染め替え、染め直しの「and Colors」や縫製資材のECサイト「糸柄市(いとがらいち)」といった、縫製に付随するサービスも展開を始めている。

2016年中には利用者数3万人、累計取引件数5000件、流通額2億円を目指すnutte。今回の資金調達で、開発体制やサポートなどの増強を図るとともに、資材ECや染めサービスなどの付随する事業についても開発体制を強化し、「縫製職人の活躍の場を増やす」という企業理念を実現すべく活動するという。

投稿者:

TechCrunch Japan

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