本誌主催Hardware Battlefieldで人気者だったWiivvがシリーズAで400万ドルを獲得し、買収も行った。たかが履物屋さん、と馬鹿にしてはいけない。
でもしかし、同社はただの靴屋ではない。ファウンダーのShamil HargovanとLouis-Victor Jadavjiを軸とするWiivvのチームは、3Dプリントで作ったインソールを売っている。これまでに作って売ったインソールは1万足だ。今年は注文生産(注文3Dプリント)による靴も売るつもりだ。
そのシステムは、きわめて独創的だ。自分の足に合ったインソールが欲しい人は、Wiivvのアプリを使って足の写真を数枚撮り、それを同社のサンディエゴの工場に送る。すると5日後には、注文誂えのインソールが届き、足が疲れない、足が痛くない、膝に負担をかけない、毎日を送ることができる。ぼくみたいに足底に慢性の炎症のある人間は、良いインソールの有り難みを痛感するだろう。Wiivvの全過程〜工程は、きわめてすっきりと合理化されているようだ。
同社がこのたび買収したESolesには、足の3Dスキャンデータが5万人ぶんあるので、それらを活用するともっと正確なオーダーメイド靴を作れる。同社はとても正しい道を歩んでいるから、その未来はとても明るい、と言えるだろう。