Homeは音声通話、通知、レスポンスシステム、音楽・動画サービスの対応拡大で一段とパワフルになった。GoogleのRishi Chandraは、同社の I/Oカンファレンスのステージで、自宅用音声アシストデバイスのアップデートを発表した。
最大のアップデートは、ハンズフリーの通話機能だろう。「電話をかけて」とGoogle Homeに依頼すると、アメリカとカナダでは無料で固定電話と携帯電話にかけることができる。今月始め、AmazonもEchoとAlexaのアプリに同様の音声通話とメッセージ機能を追加した。しかし、通話のためにはデバイスにAlexaかAlexaのアプリをダウンロードしてある必要がある。
Google Homeの特徴は、音声でユーザーを判別できる点だ。「母さんに電話」とHomeに言ったのなら、誰の母親にかけるべきかが分かる。ユーザーは自分の携帯電話番号とプロフィールを紐付けておくことができる。
Googleは時間を取って、音声のやりとりにおける利便性と柔軟性を追求するため、いかにHomeの通知とレスポンスを設計したかを説明した。
Proactive Assistanceでは、ユーザーがHomeに声をかけなくとも、Google Homeからユーザーに情報を伝えることができる。予定があるのに、渋滞に巻き込まれそう?Homeは早めに家を出た方が良いとユーザーに通知することができる。また、Homeに後でリマインドして、と依頼しなくても、リマインドをしてくれるようになる。
もう一つ、Homeの面白い進化は、プラットフォームにVisual Responsesが加わったことだ。音声アシスタントだけでは全ての依頼に対応することはできないし、百聞は一見にしかずということもある。Google Homeが提供する情報を理解するのに画面の方が適している場合は、Chromecast経由でスマホやテレビにそれを表示することができる。
レストランの住所が知りたい時、Homeはそれをすぐに教えることはできるが、道案内は音声だとわかりづらいだろう。その時は「オーケー、グーグル。レッツゴー」と言うと、Googleは道案内をスマホにシームレスに転送する。ここでもGoogle Homeは話している相手を認識し、プロフィールを元に正しい端末に情報を転送する仕組みだ。
動画好きに嬉しいニュースがある。Homeの一番便利な機能の使い勝手が良くなった。ユーザーはこれまでもHomeにNetflixやYouTubeのお気に入りの番組をリクエストし、Chromecast経由でそれを再生することができた。今回Googleは、HBO Now、Hulu、Crackle、CBS、YouTubeの新TVサービスなど、いくつかのストリーミングサービスにも対応すると発表した。
音楽ストリーミングでは、GoogleはSpotifyの無料版、Deezer、Soundcloudにも対応すると発表している。ユーザーはスマホからBluetoothで連携するHomeで音楽を再生することもできる。GoogleはすでにSpotify Premium、Google Play、Pandoraなどに対応していた。
Amazonがホームアシスタント市場の70%を席巻すると予想される中、Googelは人工知能と他社とのパートナーシップによりHomeプラットフォームをどこよりも賢く、どこよりもダイナミックにしようとしているようだ。
[TechCrunch Japan編集部追記]:Google Homeの日本での年内発売も決定している。
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— Made by Google (@madebygoogle) 2017年5月17日
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)