これはスクーターみたいだけど、実はBMW Motorrad Concept Linkといって、BMWのオートバイ、Motorrad(モトラッド)ブランドの、最新のコンセプトバイクだ。すべてを説明しようとして、長たらしい名前になってしまった。それは、そう遠くない未来にわれわれみんながこれで旅をすべき、あちこち角(かど)だらけの、SF的スタイルなのだ。
Linkは電動車なので、BMWによれば、乗り降りの楽な低いシートを実現している。バイクには珍しくバックギアがある。過密な都市で駐車しやすいだろう。座席の下に収納スペースがあり、そこの切れ込みからメカの一部が見える。
計器盤はなく、速度や電池残量、ナビ情報などはすべて、風防部分に表示される。なお、その風防部分は、自分の気に入ったデザインのに取り替えることができる。ハンドルバーの下に第二のディスプレイがあり、それはタッチ入力ができるが、そのタッチ入力機能はハンドルバーにもあるから、走行中にも表示を操作できる。
特別デザインの軽いジャケットまであり、それには転倒時等の保護性能がある。そして、腕を振るとトランクのドアを開けられる、モーションコントロール機能まである。
新型モトラッドの以上のコンセプトは、すぐに生産に入るというものではない。現状はあくまでも、BMWが描くオートバイの未来像だ。ぼくは未来的なデザインのスクーターがほしいな、と思っていたから、これはそんなぼくにもいいね。