Digital OceanがオブジェクトストレージサービスSpacesを立ち上げ、スケールアップ無制限

人気のクラウドホスティングサービスDigital Oceanが今日、オブジェクトストレージサービスSpacesを発表した。同社の既存のブロックストレージサービスを補完するサービスだが、16TBという上限のあるブロックストレージサービスと違ってSpacesにはスケールアップの制限がなく、その物理的な量やストレージの仮想マシンへの接続は問題にされない。

Digital Oceanにとってこれは、同社の核となるクラウドコンピューティングサービスを拡張する試みのひとつであり、AmazonやGoogle、Microsoftなどの大手と同格に戦おうとする意欲の表れでもある。もちろん大手はすでに、Digital Oceanの現状よりもずっと幅広いサービスを提供している。

同社のクラウドストレージのプロダクトマネージャーJohn Gannonが、発表声明でこう述べている: “オブジェクトストレージはもっとも要望の多いプロダクトだった。コンピューターのリソースを抽象化したスケーラブルなストレージプロダクトの開発に着手したとき、ここには今日(こんにち)のデベロッパーが行っている問題解決のやり方をリファクターし改良する機会があることに気づいた”。

同社によるとこのサービスはAWS S3の既存のツールの多くと互換性があり、またすべてのデータは256ビットAES-XTSで暗号化されてディスクに書き込まれる。デベロッパーが独自の暗号化方式で暗号化することも、もちろん可能だ。

料金体系は単純明快だ。250GBのストレージが月額5ドル、アウトバウンドの帯域1TBが含まれる。それを超えると、1GBあたり0.02ドル、転送量1GBあたり0.01ドルとなる。試用希望者のための2か月の無料プランもある。

Spacesは現在、同社のNYC3リージョンで可利用であり、年内にAMS3リージョンでも提供される。そのほかのリージョンは2018年以降だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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