DMM傘下のピックアップは10月4日、女性同士のコミュニケーションに特化したライブ配信アプリ「CHIPS」の提供を開始した。まずはiOS版のみのリリースで、今後Android版もリリースする。
ここ数年、日本でも若い世代を中心にライブ配信を通じたコミュニケーションがかなり浸透していきている。ライブ配信アプリではLINE LIVEやツイキャス、SHOWROOMなどすでに一定数の知名度を獲得しているものもあるが、CHIPSの特徴は女性同士のコミュニケーションに特化していることだ。
具体的にはファッションやコスメといったオシャレ情報、恋バナやコンプレックスといった女性同士の方が話しやすい情報など「女性のリアルな日常」を切り取ったライブを配信する。たとえば以下のような形で使われているという。
- 配信者と視聴者が一緒になって1名の視聴者の恋愛相談に乗る、オンライン女子会
- シーンに応じたカラコンの使い分けなどリアル女子トーク
- 配信者が友達と出演するゆるゆるトーク
- 美容院やネイルサロンからの配信(プロの美容師やネイリストによるQ&A)
CHIPSでは女性目線の独自規準のもと24時間体制の監視システムを構築し、女性が安心して使えるような環境を目指すという。機能面では今後ライブコマース機能も追加予定とのことだ。
CHIPSを運営するピックアップは、チャットフィクションアプリ「TELLER」も提供している。TELLERは9月の時点でダウンロード件数が30万件を突破。ユーザーの年齢層は13〜18歳のティーンが50.3%、19〜22歳が20%以上と若い年代から特に指示を集めている(数字は9月時点のもの)。
そういえば昨日LINE LIVEにおける個人配信者の利用傾向が公開されていたが、それを見ると男女比が男性:女性=37.4%:62.6 %、19歳までの配信者の割合が69.3%と若い女性の利用率が高いことがわかる。これはあくまでLINE LIVEだけの話ではあるけれど、ライブ配信アプリを積極的に活用する若い世代の女性に特化したサービスを作っていくというのは面白そうだ。
ちなみに親会社のDMMも先週9月28日にライブ配信アプリ「LIVEcommune(ライブコミューン)」をリリースしている。このあたりの関係性がどうなっていくのかも今後注目していきたいところだ。