注文したタコスを空からデリバリーしてくれるTacocopterの実現には、まだまだ時間がかかるだろう。しかし、結婚式場における結婚指輪運びの役はどうだろう。通常は小さな子供たちが担うものだが、これならクアッドコプターにも果たせそうだ。
Word Lensの生みの親であるOtavio Goodが、自身の結婚式でクアッドコプターに指輪を運ばせてウケをとっていた。ちなみにWord Lensとは、スマートフォンのカメラで捉えた外国の言葉を翻訳してくれるサービスだ。
結婚式の司会者が「指輪の交換を」と促すと、Goodは頷いた。そしてハープがJames Bondのテーマを奏で、Redwood CityのPulgas Water Templeにクアッドコプターが現れた。そしてプールを横切り、Goodの手のひらに着陸したのだった。
クアッドコプターが運んできた指輪を受け取ると、クアッドコプターは役目を果たした伝書鳩のように、再び空に飛び去っていった。クアッドコプターの操縦を担当したのはGoodの兄弟だ。彼はWashington D.C.でのドローンユーザー会において「Director of Flying Robot Arts」の肩書きを持つ。
今回の件がGoodの発案なのか、それとも兄弟から出たアイデアなのか、あるいは妻となった癌リサーチャーのZinaida Tebaykinaのものなのか、詳しくは教えてもらえなかった。それにしてもクアッドコプターの利用範囲はいろいろと広がりつつあるようだ。山登りやコンサートの様子を捉えたり、自然災害時に石油パイプラインのモニタリングに活用したり、また、過去にも指輪運びに利用された例がある(おそらく今回は2番目の例だと思う)。女性へのプロポーズに使われたこともある。
「クアッドコプターが欲しかったんだよ」とOtavio Goodは言う。「それで、結婚式をオシャレに演出できる、ということを言い訳にしてみたのさ」とのことだ。
ビデオは結婚式に列席した、Googleでテクニカルプログラム・マネージャー職を務めるJelena Jovanovicが撮影したものだ。
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(翻訳:Maeda, H)