“スマホの即時買取”サービス「スママDASH」をジラフがリリース、自宅に眠るスマホを手間なく現金化

目の前にあるアイテムが一瞬でキャッシュに変わる――このコンセプトで昨年大きな話題を集めた「CASH」。その最大の特徴ともいえる”即時買取”というフォーマットは、今後様々な分野を変えていくのかもしれない。

スマホのフリマサイト「スマホのマーケット」を提供するジラフは1月15日、同サイト内で不要になったスマホ端末の即時買取サービス「スママDASH」をリリースした。

スママDASHは「不要になったスマホ端末を処分したいけれど、面等な手続きはしたくない」というユーザー向けのサービスだ。各ユーザーはこれまで通りフリマ形式で自分の希望する金額のもとスマホを販売するだけでなく、スママDASHを通じて手間暇かけずに即現金化することも選べるようになる。

同サービスでは買取依頼をしたい端末の情報を入力し、写真を撮影することで査定申込がスタート。即座に買取金額が提示される。集荷日を設定した後、本人確認に必要な個人情報資料を提出。内容に不備がなければ査定額が振り込まれる仕組みで、未成年は利用できない。

1日あたりの買取り金額は100万円、1台あたりの買取り金額は4万円が上限。金額の査定にはスマホのマーケット、買取価格比較サイト「ヒカカク!」といったジラフが提供するサービスを通じて培ってきた知見を活かすという。

また端末に残っている個人情報の流出を防ぐため、スマホのマーケットで提供しているデータ削除オプション(端末に保存されている各種データをジラフが消去)を無料で提供する。

ジラフ代表取締役の麻生輝明氏によると「CASHやメルカリNOWなどが立ち上がってくる中で、市場の面白い変化のタイミングに絶好の位置にいたので、始めるしかないという判断になった」のがスママDASHリリースの背景だ(ちなみにCASH運営のバンクメルカリはともにジラフの株主だ)。

スママDASHで買取った端末については、ヒカカクの運営を通じてできた中古業者とのコネクションを通じて収益化するほか、スマホのマーケットのラインナップ充実に活用することも検討するという。また同サービスでは画面割れや水没などのジャンクスマホの買取にも対応。こちらは業者間取引などで収益化することを想定している。

「今後は『スマホのマーケット』のブランドを広げていきたいが、スママDASHだけでも大きなインパクトがありうる。特にスマホは売りたい人のニーズが強く(家に埋蔵されている)、これを素早く手間なく現金化できるというコンセプトはユーザーに刺さるのではと考えた。またスママDASHを経由して市場に流れた端末を、個人の方が非常に安く購入できる可能性もある。そうなればただのCtoCマーケットプレイスではなく、即時現金化によってCtoCのマッチングの流動性を上げるという新しい試みにもなりうると考えている」(麻生氏)

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TechCrunch Japan

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