クラウドプロバイダのProfitBricksがCPUコアとRAMの料金を50%値下げして、うちのサービスはAmazon Web Services(AWS)に比べて大幅に安い、と主張している。
彼らはいろんな要素を取り上げてAWSと比較しているので、私の頭の中も散漫になってくる。たとえばAWSの一時的ストレージの要件とか、AWSの料金プランの体系など。AWSはインスタンスのサイズに柔軟性がない、とも言っている。まだまだある。
ProfitBricksには好感を持っているが、それはAWSより安いからでも、AWSが高すぎるからでもない。同社の良いところは、そのプラットホームの力と、市場への接近の仕方だ。数か月前に同社を取り上げた記事でこんなことを書いた:
ProfitBricksは1950万ドルを調達し、総資金量は3830万ドルになった。ファウンダのAchim WeissとAndreas Gaugerが作った1&1 Internetは、世界最大のWebホスティングプロバイダの一つで、70000台のサーバが1000万の顧客にサービスを提供している。同社は資金量だけでなく、顧客のスケールアップ/スケールアウトニーズへの対応力でも優れている。スケールアップではAWSと似た環境で新しいアプリケーションを展開でき、一つのスタックが最大で62コアまで大きくなれる。
ProfitBricksは、計算とストレージにのみ課金する。しかも従量制なので、AWSより安いと彼らは言いたいのだ。InfiniBandネットワーキングのピュアプレイを志向しているので、同社のサービスはとても高速だ。
しかしAWSの価値は、まさにProfitBricksがバカにするそこんところにある。AWSには幅広い料金体系があり、顧客のニーズにきめ細かく応じられるサービス群を擁している。
結局のところProfitBricksもAWSの料金体系の真似をして、そのうえで、高速で柔軟性に富むサービスを売り物にしたいのだ。それはそれで良い。しかし、そこにはおそらく、AWSの顧客がAWSを捨ててまでProfitBricksになびくほどの、要素はない。AWSを使うのは、料金が理由ではなくて、AWSのすべてがその理由だ。トータルコスト、コミュニティ、そして多様なサービスと機能。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))