2018年に入って「○○(ジャンル名)の即時買取サービス」を紹介する機会が少しずつ増えてきた。
たとえばジラフが提供する「スママDASH」はスマホ端末を対象としたもの、ウリドキネットが提供する「PICOL(ピコル)」はゲームや書籍、DVDなどメディア系商材を対象としたものだ。即時買取の先駆けとも言える「CASH(キャッシュ)」がリリースされたのは2017年6月。当時大きな話題となったこの画期的なユーザー体験も、徐々に浸透してきたように思う。
本日ジラフが新たにリリースしたのもジャンル特化型の即時買取サービス「パソダッシュ」。対象となるのはMacBookだ。
パソダッシュはジラフが運営する買取比較サイト「ヒカカク!」内で利用できる即時買取サービス。 査定申込をした後は与信審査などの手続きがなく買取金額を確認、売却が可能。MacBook内に残ったデータも無料で削除するという。
1日の総買取金額は100万円で、取引1回あたりの上限金額は3万円。申込は1台ずつとなる。液晶割れなど故障している商品でも買取の対象となるのも特徴だ(同社ではジャンク品を修理して再販するスキームがある)。
ヒカカク!の収益化を進める
冒頭でも触れたとおり、ジラフはすでにスマホ端末の即時買取サービス、スママDASHを提供している。同サービスの状況については「月間で数百台ペースの買取数となっていて(CASHなどのように)爆発的な勢いでは無いにしても比較的順調」(ジラフ代表取締役の麻生輝明氏)だという。
麻生氏によると特に画面割れなどのジャンク品の買取が進んでいるそう。MacBookは「スママDASHで勘所は掴んだジャンク買取を実現でき、スママDASHとユーザーを共有しやすいカテゴリーでもある」(麻生氏)ため、スマホ端末の次に取り掛かるジャンルとして選んだそうだ。
また再販売時の値崩れが起こりにくく買取市場の中でも単価が大きい部類であり、即時買取で通常の買取価格が下がる中でも比較的値付けしやすい点も相性が良かったという。
同社の今後の方向性について麻生氏に聞いてみたところ、”ヒカカクの収益化”がひとつの鍵となるようだ。
「ヒカカクで収益化をもっと進められるカテゴリーにおいて、即時買取サービスでユーザーの合計コンバージョンレートを高めていく、機会損失を埋めていくような戦略を考えている。(ヒカカクは)月間で150万人以上に利用されているので、ここで送客スキーム以外に即時買取で他カテゴリーも取りこぼしを減らしていきたい」(麻生氏)
パソダッシュに関しては、まずは初月1000万円の買取を目指していく方針だ。
ちなみに申込ページを見てもらうと分かるように、同サービスは現状Googleフォームで公開されている。これは一時的なものだというが、スピード感を重視してリリースした結果だそう。利用者が見込めれば今後はスママDASH同様、独自サイトでサービスを提供する方針だという。