Facebookは、フィクションのキャラクターを利用したヘイトコンテンツを黙認してきたが、しかしPepe the Frog(カエルのペペ)だけは、ヘイトスピーチのシンボルとしてあまりにも定着してしまったので、この漫画の蛙にかぎって、特別のポリシーを適用することになった。
Motherboardが入手したFacebookの内部文書によると、漫画家のMatt Furieが作った人畜無害な漫画の蛙は、コンテンツをレビューするFacebookの社員が“ヘイトに関連して使われている”と判断した場合には削除すべし、というおかしな名誉を担うことになった。
ミームとしてのペペの人気は下り坂のようだから、Facebookのこのポリシーは、ADLなどの団体が蛙をヘイトシンボルと分類していることが、契機かもしれない。ぺぺはオルタナティブ右翼(alt-right)が採用するよりずっと前から、ごく一般的なミームだったが、しかしその後、インターネット上の大量のフォトショッパー(Adobe Photoshopでいたずら画像を作る人びと)たちが短期間で大量の愚作怪作を作って世間に広めた。ほかにも、たとえばナチの画像と同居させられるHomer Simpsonのようなキャラクターがあるにもかかわらず、今回Facebookがとくに、ペペだけを取り上げたのは興味深い。
今本誌TechCrunchは、Facebookに問い合わせている。