今年最大のトレンドに関する全く包括的ではないまとめ
1年が経って、今週またE3に参加した。ショーフロアの混みっぷりが、通路にどれほど人間を詰め込めるかという主催者の腕の見せ所となっているComic-Con並になってはいるものの、いつ来ても楽しいショーだ。
私たちはこの1週間、様々なストーリーを伝えてきたが、この記事は全く不完全な今年のショーに関する私の感想である。
ゾンビはまだ大活躍だ
私はゾンビ祭りのピークは数年前だったと思っていたのだが、結局そこら中にゾンビを見ることとなった。ロサンゼルス・コンベンション・センターのロビーにも、アンデッドに扮した俳優たちが溢れていた。ゲーマーたちが、作り物の血まみれ死体と一緒に写真を撮るのを眺めるのは、根本的な不安を感じさせるものだ。あるいはそれは、私たちの時代を象徴する完璧な寓話なのかもしれない。
任天堂の復活
任天堂がモバイルゲームを採用したが、そのアプローチのわずかな調整は確かに重要な役割を果たすことになった。しかし、任天堂の復活の鍵は、使い慣れたIPで革新的な体験を提供する(いわゆる「枯れた技術の水平思考」)という、最も得意なことに再び重点を置いたことである。ああ、そしてゲームキューブコントローラで遊べるスマッシュブラザーズ。この互換性は、任天堂基準で考えても、素晴らしいちょっとしたファンサービスだ。
量か質か?
Microsoftのイベントは、一種のビデオゲーム電撃戦だった。同社は50のタイトルを発表したが、そのうち15は独占タイトルだった。一方ソニーは、少数のタイトルを深く紹介することにこだわった。結論としては、私は後者を好むと告白しなければならない。このイベントでは、実際のゲームプレイ映像は非常に限られたリソースのように感じられる。
ウルトラハイデフによるウルトラバイオレンス
もちろんこれはゲームにおける新しいトレンドではないが、誰かが誰かの顔に噛み付くのを巨大スクリーン上で見ることは、特に動揺を感じさせる。ソニーの記者会見は、奇妙な詩のようなものであり、その一部が血飛沫と血糊に埋め尽くされた、この週最も美しい映像だった。
ノーマン・リーダスと胎児
私たちはさらに沢山の映像を見たが、ゲームはよくわからなかったような?
チェックメイト
Indiecade(インディーズのゲームが置かれたコーナー)は、E3におけるお気に入りのコーナーだ。ビッグ3の激混みブースから逃れて、良い休憩となる。面白いことに、私が覚えていたものよりも多くの卓上ゲームも置かれていた。よくご存知だろう、スクリーンがなく実際のコマを使うやつだ。
トゥームレイダーの中の死
私はNVIDIAの会議スペースに置かれたPCで、Shadow of the Tomb Raider(トゥームレイダーの影)をプレイした。それは素晴らしいものだったが、私の腕が追いついていなかった。私は可哀想なLaraを、何度も死なせてしまった。私のキャラクターがMaster Chiefの盛装にされても我慢はできるが、私が彼女を5回溺死させてしまったときの表情のクローズアップショットは私をがっかりさせた。ビデオゲームは共感力を強化することができるのだろうか、あるいは私たちは皆自分の感受性を鈍らせるしかない運命なのだろうか、なにしろ私たちは墓暴き(トゥームレイド)をしなければならないのだ。
私は光を見た
NVIDIAはまた、そのレイトレーシング技術を、その日私がE3で見た中で最も印象的なデモであると請け合った。おそらく彼らは正しいだろう、Sonic Racingを見てみよう。GDCで最初にデモされたこの技術は「リアルタイムの映画品質のレンダリングをコンテンツ制作者やゲーム開発者にもたらす」ということだ。
VRはまだ出番待ちの状態である
2年前のE3では、ゲームはすぐにでもVRのブレイクスルーに見舞われるかのように感じられた。しかし2018年の今、それがさらに進んだような感じを受けることはない。今回のイベントには、いくつかの魅力的な新しいVR体験もあったが、多くの体験が、文字通りの意味でも、また比喩的な意味でも、大舞台での出番を待ちながらイベントの中心からは離れたところにいるように感じられた。
Control
ソニーのControlの予告編は、私が実際に見た情報の中でも、最高に興奮度合いの高いものだった。おそらくそれはビデオゲーム版Inceptionか、Quantum Breakの続編のようなものなのだろう。まだよくわからないけれど、楽しみだ。
ARは注目すべきものだが、E3として注目すべきものかどうか
私たちは、奇妙で素晴らしいTendAR(ゲームの魚が死なないように沢山の表情をつくる必要がある)などの、いくつかの興味深い例を見た。それはあなた自身の心理的エネルギーで養うシーマンのようなものだ。しかし結局のところ、E3はモバイルショーではないのだ。
クロスプラットフォーム
そうは言っても、クロスプラットフォームの可能性の興味深い例はそこここにみられた。任天堂Switch用の50ドルのPoké Ball Plusが、私が驚いたものの良い例だが、詳しくは語られていない。新しいSwitchのタイトルの操作に加えて、Pokémon GOを介してポケモンを捕獲するために使うこともできる。そこには良いブランドシナジーが期待できる。そして、もちろん、SwitchにもあるFortniteがある。このゲームのバトルロイヤルモードは、クロスプラットフォームのプレイがいかに大成功につながるかを示す、優れた例である。しかしどうやら、ソニーは本当はクロスプラットフォームプレイをしたいとは思っていない 。
V-Bucks
ああ、Epic Games(Fortniteの開発メーカー)は今やたんまりお金を持っているようだ。
Moebiusコミックス
ビデオゲームはアートだ。あなたはとっくの昔にそれを聞かされてきたことだろう…。しかしSableは、あのMoebiusコミックを動かそうとしているようだ。私はそれがDragon’s Lairほども遊べないものなのではないかと心配しているが、その予告編でさえ既に注目すべき仕上がりだ。
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(翻訳:sako)