モンストやLINEも登場、iOSアプリ過去10年間のDL数・消費支出ランキング

アプリ市場データを提供するApp Annieは7月9日、「iOS App Store」の10年間のダウンロード数・消費支出ランキングをまとめたレポートを公開した。

App Storeは2008年の開始から今年で10周年を迎える。日々新しいアプリが世界各地で生まれているが、App Annieによるとこれまでにリリースされたアプリの累積本数は450万本に上るようだ。

発表されたレポートの中には、モンスターストライクやLINEなど日本でもおなじみのサービスがいくつか含まれているので、今回はその辺りを中心にレポートの一部を抜粋して紹介したい。

ゲームアプリDL数1位はキャンディークラッシュ、モンストやパズドラの名前も

まずはゲームアプリのランキングから。ダウンロード数1位は日本でも知名度の高い「Candy Crush Saga(日本ではキャンディークラッシュ)」。同サービスは2012年4月にFacebookアプリ版からスタート。そこから世界でも有数の人気を誇るアプリへと成長している。

一方で消費支出ランキングを見てみると、ダウンロード数ランキングとはその顔ぶれも大きく変わってくることがわかる。

トップにランクインしたのは「Clash of Clans(クラッシュ・オブ・クラン)」。そのほか3位には「モンスターストライク」、4位には「パズル&ドラゴンズ」といった日本発のサービスの名前も。

また10位の「Pokémon GO」については、2016年のローンチから2年で10年間の消費支出ランキングのトップ10入りしている。

非ゲームアプリではDL数トップ5の内、4つがFacebookのサービス

非ゲームアプリのダウンロード数ランキング1位は「Facebook」。パブリッシャーの名前をみると明らかなように、トップ5の中にFacebookグループのサービスが4つもランクインしている。

個人的に少し意外だったのがSkypeが8位に入っていることだろうか。とはいえ今でこそ代替手段となるサービスも生まれているが、Skypeを初めて知った時は衝撃的でワクワクした覚えもあり懐かしい。

消費支出ランキングについては動画配信サービスの「Netflix」が1位、音楽ストリーミングサービスの「Spotify」が2位とサブスクリプション型サービスの代表格がランクイン。6位には「LINE」が入っている。

過去のランキングを見ると懐かしいサービスも

今回のレポートでは累計だけでなく、各年度ごとのランキングも発表された。全てを紹介することは難しいので、懐かしいアプリもランクインする2010年のデータをピックアップしてみたい。

ちなみに2010年といえばAppleが「iPad」を発表した年であり、インスタこと「Instagram」がスタートした年でもある。

この年のダウンロード数1位のアプリは「Talking Tom Cat」。その名の通りアプリで猫と会話ができるペットアプリだ。

そのほかを見てみると今でも人気のアプリが並ぶが、9位には「Bump」の名前も。スマホ歴が長いユーザーの方なら一度は使ったこともあるであろう、スマホ同士を軽くぶつけることで連絡先が交換できるあのアプリだ。Bumpは運営元がGoogleに買収された後、2014年にサービスを終了している。

消費支出ランキングを見てみると「Documents To Go」や「Quickoffice」のようにモバイル端末からドキュメントの確認や編集ができる仕事系のサービスがランクインするなど、現在とはだいぶトレンドが違っている。

なお2018年5月時点のランキングはこちら。年度ごとに人気アプリを見比べてみるのも面白い発見がありそうだ。

 

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TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。