コラージュ写真を作るアプリPicCollageが、500 Startups、Floodgate Fund、Freestyle Capital、Quest Venture Partners、Sand Hill Angels、XG Venturesなどから計230万ドルを調達した。PicCollageは2011年の500 Startupsデモデーの直前にローンチして以来、App Storeの写真アプリのトップテンから外れたことがない。同社は来月、従来の写真エディティング機能だけでなく、ソーシャルな機能も加える予定だ。
PicCollageは画像収集共有ツールPinterest、Tumblr、Instagramなどの脇役だ。ユーザは自分の好きな画像を集めて、それらをミックスし、ステッカーやテキストなども加え、結果を再びいろんなソーシャルサイトに投稿する。これまでユーザがPicCollageにダウンロードした画像は3500万点だ。
Polyvoreのムードボードなども似たような画像加工ツールだが、でもユーザ層がかなり違う。Polyvoreのユーザは、雑誌のElleに載ってる写真のようなきれいで洗練された美学に向かうが、PicCollageによる作品は、にぎやかで、楽しくて、カワイイ。一言で言うと、PicCollageは10代の女の子たちのハートをがっちり捕まえたのだ。
でも昔から、10代のクリエイティブといえば、日記を書くことの次にコラージュだった。PicCollageのホームページには、One Directionのためや、Demi Lovatoの21歳の誕生日に捧げるコラージュが山のようにある。
協同ファウンダのChing-Mei Chenによると、立ち上げ時には特定のターゲット層を想定せず、むしろママたちやばあちゃんたちが休暇に撮った家族写真をコラージュするのが主だろう、と考えていた。
それがふたを開けてみると若い女性が中心層になってしまったが、Chenの考えではPicCollageはインスピレーションを表現するツールだから特定の層だけが利用するものだとは思わない。
“ユーザの年齢のメジアンは20歳、85%が女性だ。大人になっても、PicCollageを大学や最初の職場で使う。重症のPicCollages中毒だ。いちばん多いのは10代だが、実際にはもっと幅広い年齢層で使われている。One DirectionやJustin Bieberのファンばかりではない”。
来月PicCollageにはソーシャル機能が加わり、ユーザが互いにフォローしたりピンしたりして、コラージュのコラージュのコラージュ…をどんどん作っていく。
ソーシャルな機能を加えると当然、ほかのソーシャルサイトとの関わりが生まれる。Chenによると、今すでにほかのソーシャルサイトの上では 、PicCollageとコラージュ作品をめぐるソーシャルなやりとりが賑やかである。
PicCollageの収益源は、99セントから1ドル99セントで売っているステッカーパックだ。しかし、大きく儲かるのは、ブランドのステッカーパックだ。たとえば最近はInterscope RecordsとパートナーしてRobin Thickeの今やどこへ行っても鳴ってる大ヒット”Blurred Lines”の画像や歌詞を使ったステッカー集をリリースした(ビデオはこれのこと)。
ブランドのステッカーは、ダウンロード数に応じての課金や、企業のWebサイトへのクリックスルー、ダウンロード後に出るバナー広告、などがPicCollageの収益になる。
“コラージュ作りの役に立つコンテンツを提供することが目的だから、パートナー事業のためのパートナー事業はやりたくない。逆に、パートナー事業のでも、おもしろければ良い。Robin Thickeのステッカーも、あれを自分のコラージュに使うと楽しいのだ。今、すごい人気になってる。提供を開始してから1週間でダウンロード数30万に達した”、とChenは語る。
今回のシード資金を何に使うか? 開発とデザインの人材充実だ、とChenは言う。同社は、本社がサンフランシスコ、支社が台北にある。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))