Pressyは、Androidフォン待望のカスタマイズ可能なハードウェアボタン

タッチスクリーン技術の普及によって、殆どの物理的ボタンが携帯電話から追放された。しかし、このKickstarterプロジェクトは、スマートフォンにもっと賢い物理キーを付けたいと思っている。Pressyは、Androidフォンのヘッドフォンジャックに差し込むハードウェアボタンで、カスタマイズして様々な機能を起動することが可能だ。

例えば、もしあなたが写真を撮ったらいつもすぐソーシャルネットワークにアップロードしたい、と思っているなら、その機能をPressyアプリで作ることができる。もちろん、この種のことをするアプリは他にもあるが、Pressyのポイントは、いつでも手の届くところにあるハードウェアだというところだ ― だから望んだ機能を実現するために必要なアクション回数を減らすことができる。

(無料の)Pressyアプリを使うと、Pressyキーのクリックと長押しの組み合わせによって、様々な種類のショートカットを作れる。これが素晴らしいのは、あくまでもショートカットを間違えずに覚えていればの話で、こっそり写真を撮るつもりが、懐中電灯を光らせてしまったら大変だ。あるいは、Wi-Fiをオンにするつもりで、ママに「今行くところ」とSMSを送ったり。

起動するアプリの設定をカスタマイズすることもできるので、普通の写真用ショートカットの他に、〈完全にコソコソ〉した写真用ショートカットを作り、画面もフラッシュもシャッター音も消したまま撮影する設定にすることもできる。かなり薄気味悪い奴になりたければ、だが。

もしヘッドフォンジャックを、そう、本当のヘッドフォンのために使いたい時はどうするか? Pressyの製作者はそれも考えてある。キーはジャックから外して専用のキーチェーンにしまうことができる ― そして、ヘッドフォンのボタンもPressyキーとして働くので、ショートカットを起動するためにポケットを探る必要はない。

この賢いマイクロボタンの値段は? 17ドルでPressyの基本セットが手に入る。ただし、出荷は来年3月なので少々我慢が必要だ。プロジェクトは、目標の4万ドルに向かって順調に進んでいるようで、46日を残してすでに3万ドル以上を集めている。これぞハードウェア・ハッキング!

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。