Teslaを非公開化することについての、今や悪名高い「資金は確保した」ツイートに端を発した、TeslaのCEOイーロン・マスクと米国証券取引委員会(SEC)との間で繰り広げられた一連のゴタゴタは正式に解決した。
連邦裁判所は、詐欺疑いの提訴をめぐるマスクとSECの和解を承認した。Bloombergが裁判所の承認を真っ先に報じた。
このニュースを受け、Teslaの株価は4%超上昇した。
SECは、1株420ドルで株を買い取って会社を非公開にするための“資金は確保した”とのマスクの8月7日のツイートは虚偽にあたるとして9月に提訴した。連邦証券当局はツイートの1週間後にTeslaに召喚状を送付したと報道されている。そして6週間後にSECは証券詐欺容疑で提訴した。
提訴は、マスクとTeslaの役員会がSECとの和解案を無下にした後に行われた。提訴の後、役員会は和解を引き出すどころか、マスクを擁護する声明を出した。ニューヨークタイムズ紙は、マスクが役員会に最後通牒を発し、和解案をのまなければ辞めると脅した、と報じた。
最初の和解よりペナルティは厳しいものになったが、とにかく最終的に和解に落ち着いた。しかしながら、両者が和解に落ち着いたにもかかわらず、Teslaの一連の問題のある行いは終わりではなかった。
米連邦地裁のAlison NathanがSECとTeslaに、なぜ地裁が和解案を承認しなければならないのかを説明する連名の書面を提出するよう求めた。そして連名の書面が10月11日に提出された。Nathanは、和解案は“妥当で理にかなっている”と決定し、16日に承認した。
9月29日に合意に達した和解案で、マスクはTeslaの会長職を離れることと、2000万ドルの罰金を支払うことに同意した。
マスクは合意から45日以内にTesla役員会の議長を辞めなければならない。マスクは、議長として再選の模索はできず、3年間は指名も受けられない。和解案に基づき、独立した議長が指名されることになる。SECによると、それとは別に、Teslaは2000万ドルの罰金を支払うことに同意した。SECは、Teslaに対する制裁金については、マスクのツイートに絡んで管理と対応を怠ったことに対するもの、としている。
イメージクレジット: Diego Donamaria / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)