誰でもロボットを開発できる時代に。VAIOが汎用プラットフォームを提供

eng-logo-2015VAIOが「ロボット汎用プラットフォーム」を発表しました。ロボットのハードウェアや運用・マネタイズまでを1つのソリューションとして提供するもの。ロボット開発に縁遠い企業なども、短期間で効率的なロボット開発が可能になるといいます。

同プラットフォームでは、ロボットの開発および運用に必要なハードウェア・ソフトウェア・クラウドサービス・サポート・各種サーバー等を集約。ワンストップでロボットの開発から運用・マネタイズまでをVAIO側がサポートするソリューションとして提供します。

また、2つの汎用ハードウェア「Simple」および「Middle」を用意し、ロボット開発の迅速化を進めます。

「Simple」は、Cortex-A7プロセッサとマイク・スピーカー・バッテリーを内蔵。これをぬいぐるみなどに入れ込むことで、音声で対話するコミュニケーションロボットを超低コストで開発できます。

「Middle」はより多機能なハードウェアです。液晶ディスプレイを搭載するほか、モーターを備えロボットの一部を動かすことが可能。プロセッサにはCortex-A53を採用します。ぬいぐるみに入れ込むだけで利用できる「Simple」と異なり、こちらは筐体設計が必要となります。

▲汎用ハードウェアの「Simple」

▲「Simple」をぬいぐるみなどに入れ込むことで、対話型ロボットを超低コストで開発可能

なお、同ソリューションではHOYAが提供する「DNN版音声合成エンジン」を利用可能。ディープラーニングの活用により、相槌や語尾、言い回しといった、より繊細で自然な感情表現を感じさせる発話が可能だとアピールします。

PCに代わる稼ぎ頭を模索するVAIOは、EMS(受託製造)事業に注力。今回発表した「ロボット汎用プラットフォーム」はその新展開となります。

▲VAIOがこれまでに製造受託したロボットたち

Engadget 日本版からの転載。

投稿者:

TechCrunch Japan

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