VAIOが「ロボット汎用プラットフォーム」を発表しました。ロボットのハードウェアや運用・マネタイズまでを1つのソリューションとして提供するもの。ロボット開発に縁遠い企業なども、短期間で効率的なロボット開発が可能になるといいます。
同プラットフォームでは、ロボットの開発および運用に必要なハードウェア・ソフトウェア・クラウドサービス・サポート・各種サーバー等を集約。ワンストップでロボットの開発から運用・マネタイズまでをVAIO側がサポートするソリューションとして提供します。
また、2つの汎用ハードウェア「Simple」および「Middle」を用意し、ロボット開発の迅速化を進めます。
「Simple」は、Cortex-A7プロセッサとマイク・スピーカー・バッテリーを内蔵。これをぬいぐるみなどに入れ込むことで、音声で対話するコミュニケーションロボットを超低コストで開発できます。
「Middle」はより多機能なハードウェアです。液晶ディスプレイを搭載するほか、モーターを備えロボットの一部を動かすことが可能。プロセッサにはCortex-A53を採用します。ぬいぐるみに入れ込むだけで利用できる「Simple」と異なり、こちらは筐体設計が必要となります。
なお、同ソリューションではHOYAが提供する「DNN版音声合成エンジン」を利用可能。ディープラーニングの活用により、相槌や語尾、言い回しといった、より繊細で自然な感情表現を感じさせる発話が可能だとアピールします。
PCに代わる稼ぎ頭を模索するVAIOは、EMS(受託製造)事業に注力。今回発表した「ロボット汎用プラットフォーム」はその新展開となります。
Engadget 日本版からの転載。