Y Combinatorの最新スタートアップバッチは、多すぎて1つのDemo Dayステージには載りきらない

Y Combinatorは、これまで着実により多くのスタートアップをそのクラスに招き入れてきたが、今年このトップアクセラレータは、大きくなったスタートアップグループの面倒をみるために、いくつかの大きな物流上の調整を行う必要が出てきた。

2019年の冬バッチでは、YCは200を超えるスタートアップを擁しているのだ(!!)比較のために言うならば、2018年春のグループ数は、たったの132チームだった(統計の好きな人のために言うならば、こればバッチ間で51%の増加である)。この本当に大変な数のピッチに対応するために、アクセラレータは3月18日と19日に開催されるDemo Dayを、サンフランシスコの新しい会場に移動しようとしている。

すなわち、これが意味することは、その日投資家たちはマウンテンビューのComputer History Museumで、自分のTesla用の駐車スペースを探し回ったり、サンフランシスコからUberで1時間の道のりを移動する必要がないということだ。新しい場所であるPier 48(ここではDisrupt SF 2017が開催された)は12万平方フィート(約11148平方メートル)の面積を誇っているが、YC Demo Dayは総面積のほんの一部を使うだけになるだろう。実際、Y Combinatorは「席数がとても限られているために」、一部の投資家向けにオンラインストリームで「バーチャル」Demo Dayを提供する予定だ。

写真:Max Morse / TechCrunch

マウンテンビューからサンフランシスコへの移動そのものよりも注目に値するのは、全てのファウンダーたちがピッチを行っていた1つのステージが、丸2日にわたって平行にピッチを行う2つのステージに分かれることだ。

YC Demo Daysは大変な量のスターたちを1つの屋根の下に集める、だがYCが投資家たちにどのステージを見るかを自ら選ばせるというやり方は、創業者たちにとって最も理想的な状況とは言えないだろう。とはいえ投資家たちや創業者たちが受け入れなければならないのは、膨大な数のバッチがもたらす物流の現実である。YCの広報担当者は、ピッチを行う会社の時間と場所のリストを事前に公開すると言っているので、事前にどこへ行くべきかを検討できる時間が数時間は与えられる。

S14 YC Demo DaysのThe Computer History Museumの様子

興味深いことに、Y CombinatorはInvestor Dayも廃止する予定だ。これは投資家たちがスタートアップと、個別ミーティングを行う機会だった。YCのFAQページには、「その有効性を分析した結果、私たちは(W19バッチでは)Investor Dayをホストしないことにしました」と述べられている。

私たちはいつもどおり、今年のDemo Daysに参加する。そしてこの巨大なアクセラレータークラスからの最新情報を確実にお届けするために、私たちも少々気合を入れてタイプをする予定だ。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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