Twitterユーザーの伸び率が減少している。同社のIPOに向けた最新修正S-1資料によると、2013年Q3末時点の月間ユーザー数は2.317億人で、Q2末の2.183億人から6.13%増だった。過去を振り返ると、Twitterの成長率はQ2には6.86%、Q1は10.27%、そして2013年Q4は10.77%だった。この軌跡は、新規ユーザー獲得あるいは既存ユーザーの維持に問題があることを示唆している。
Q3の成長率は、Q2ほどには低下していないことから、テレビによる主流層への浸入やウェブサイトへの埋め込み等の努力がある程度奏功しているのかもしれない。Twitter自身のウェブ以外で表示されたツイートは、2013年Q3に480億インプレッションを記録した。Q2の300億回と比べて目ざましい数字だ。米国内のTwitterユーザー数も、4920万人から5270万人へとQ3中に7.11%増加した。これはQ2の4800万から4920万への伸びを大きく上回る。
それでも対前比で見ると伸びは減速している。月間アクティブユーザーの成長率は、2012年Q3から2013年Q3が44.37%、同じくQ1からQ1は47.82%だった。
先日私が書いたように、ユーザー数増加の減速は、Twitterの無濾過フィードに責任の一端があるかもしれない。ユーザーはフォローする人数が増えるにしたがって、お気に入りユーザーのツイートを見逃がす恐れが高まる。これを解決するためのリスト機能もあまり使われていない。これがつながりを弱め、フォローする人を増やす気持ちを削ぐ恐れがある。その結果新規ユーザーは、視聴者を獲得しにくくなり、読まれている気持ちになることもTwitterにハマることも困難になる。
IPOを前に有望な兆候の一つは、Twitterの広告売上におけるモバイルの割合がQ2の65%から70%へと上昇したことだ。広く信じられているように、ソーシャルネットワークの利用はデスクトップからモバイルへと移行しており、小さな画面から収益を上げられることの証明は、NYSEでのIPOを控えるTwitterのビジネスが、投資家の長期的信頼を勝ち取るために不可欠である。。
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(翻訳:Nob Takahashi)