電動スクーターが2018年の全マイクロモビリティ移動の45.8%を占める

米国の都市交通全国協会(NACTO)によると、電動スクーターのシェアリングが自転車のシェアリングに取って代わろうとしている。2018年にあった8400万回ものマイクロモビリティ移動のうち、3850万回がスクーターによるものだった。

その他の4550万回は、ステーションベースあるいはドックレスの自転車によるものだった。ステーションベースの自転車の利用は3650万回で、2017年から9%の増加となった。前年に比べ2倍以上の移動がマイクロロビリティでのものだった。

「都市部の通りで展開されている新たなシェアリング用の多くの乗り物を管理するのは大変だ」とNACTOの戦略担当ディレクターのKate Fillin-Yeh氏は声明で述べた。「ベンダーから得られる情報はムラがあり、システムを規制したり、いいポリシーを作成するのは難しい。設備の大半は新しく、大規模にテストされていない。そして不確かな経済見通しにより、マーケットは目まぐるしく変化している。最も成功しているシェアリングマイクロモビリティのシステムは都市と手を携えて計画されてきた。都市が持続可能で、安全な移動へとシフトを促す交通手段を創造することを手伝うのを楽しみにしている」。

ステーションベースの自転車は昨年より利用が増えた一方で、NACTOはドックレス自転車の利用減は電動スクーターの影響によるものだろうとしている。ドックレス自転車は「シアトルでまだ使われていることをのぞき、その多くが通りから消えてしまった」とNACTOは書いている。これは、NACTOが2019年もドックレス自転車の利用が減ると予想している理由の1つだ。

Citi BikeとFord GoBikeを買収したLyftにとってこれは素晴らしいニュースだ。しかしドックレス自転車シェアリングのスタートアップJUMPを昨年初めに買収したUberにとってはよくないものとなる。

イメージクレジット: Armen Chlchatian / EyeEm / Getty Images under a Armen Chlchatian / EyeEm license.

 

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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