高等教育における経済的負担を軽減するために、多くの学生たちが公立大学に通っている。連邦政府による最新の集計では、米国の公立単科大学や総合大学の授業料の年平均額は約6800ドル(74万円ほど)である。これは、平均3万2600ドル(357万円)に達する私立大学の費用よりは、大幅に安い。
それでも公立大学の場合には、「あなたは支払ったものに見合ったものを手に入れる」という古い格言は、明らかに当てはまらない。特に一流の公立研究大学には、うらやましいほど知識が豊富で成功した卒業生を輩出してきたという実績がある。その中には、資金調達に成功した多くの創業者たちも含まれている。
こうして私たちの最新ランキングは生まれた。Crunchbase Newsでは、ここ数年の間、卒業生の出身校とスタートアップ資金の関係を追跡してきた。先週初めに発表された報告書の中で、私たちはここ1年ほどでは、どの大学が100万ドルもしくはそれ以上の資金を調達したスタートアップ創業者を輩出したのかを調査した。
この記事の中では、公立総合大学に限定してお伝えする(報告書の中には公立私立を合わせたランキングが掲載されている)。一流の研究大学のリストから始めて、私たちはどの大学が最も多くの資金調達を行った創業者を輩出したかを見ていった。
公立/私立リストに対するものと同じ基準を採用して、2018年5月以降に100万ドル以上の資金を調達したスタートアップに焦点を当てた。ただし、公立のリストはビジネススクールの卒業生を区別していない。
まあこれ以上ごたくを並べるのはやめよう。以下がそのリストである:
主たる調査結果
上記のリストを見ると、いくつかのことが際立っている。まず第一に、トップであるカリフォルニア大学バークレー校は資金調達を行った創業者の数に関しては他校を何倍も上回っている。
バークレー校はSTEM教育で卓越しており、VCが多数存在するサンフランシスコのベイエリアにあり、一般的に入学が難しい学校だ。そのため、リストの先頭に載っていることは必ずしも驚くべきことではない。しかしその突出ぶり ―― 次点のUCLAの資金調達創業者数の約3倍 ―― が注目を集めるのは当然だ。
ミシガン大学とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が、3番目と4番目のスポットを争うなど、中西部の有名校も好調だった。
より広範にみれば、このリストには、東海岸、西海岸、南部、中西部、南西部を含む、すべての米国地域の学校も含まれている。よって、特定の地域で資金調達を行う起業家の卒業が妨げられているということもない。それも特に驚くようなことではないだろう。しかし、その考えを裏付けるために、いくつかの数字を手にしておくことは良いことだ。
【編集部注】
著者のJoanna GlasnerはTechCrunchの寄稿者である。この著者による他の記事。
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(翻訳:sako)