1日70円で傘が借りられるアイカサが参宮橋駅を除く小田急線・新宿駅〜町田駅にスポット設置

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開しているNature Innovation Groupは11月26日、小田急電鉄・小田原線の新宿駅から町田駅までの計26駅にアイカサスポットを設置することを発表した。設置されるのは11月28日から。

アイカサは2018年12月に東京・渋谷エリアから始まった、1日70円で傘を借りられるサービス。専用アプリのインストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴だ。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能になる。2019年11月14日時点で、登録人数は6万226人、加盟店舗数は650店となっている。

傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。傘の返却は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

Nature Innovation Groupはこれまでも、首都圏ではJR東日本や京急電鉄、小田急電鉄、西武鉄道などの主要駅や周辺の商業施設、福岡では市と連携して福岡市営地下鉄天神駅や西鉄福岡駅、キャナルシティ博多などにアイカサスポットを展開してきた。

小田急との取り組みとしては、2019年8月14日からは新宿ミロードやFlags、小田急サザンタワー、小田急第一生命ビルなどの関連施設やビルの計10カ所にアイカサスポット設置。同社によると、アイカサの利用者から沿線駅への設置について要望が多かったことがきっかけで、今回の導入に至ったという。

ちなみに鉄道沿線への広範囲の導入は、2019年9月に設置が始まった西武鉄道・西武新宿線に続いて2例目。西武新宿線では西武新宿駅から終着駅の本川越までの全駅配置だったが、小田急小田原線は参宮橋駅を除く町田駅までの計26駅に留まる。とはいえ小田原線の町田駅は、同線新宿駅に次ぐ30万人近い乗降客数を数える駅であり、JR横浜線の町田駅とも近く、多摩地域では最も人が集まるエリアだ。今回の導入によって周辺の商業施設やJR線ヘの波及効果も見込めそうだ。ちなみに参宮橋駅に設置されないのは、同駅の駅舎が改良工事中であることが原因だ。

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同社では小田急小田原線への導入を記念して、小田急沿線を夜の星空になぞらえたオリジナル傘を作成。12月中旬以降、小田急線のアイカサスポットが設置される各駅に合計1000本が置かれる予定だ。

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TechCrunch Japan

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