今日(米国時間12/17)、ZDNetのMary Jo Foleyが、またも話題を呼びそうな記事を書いた。今回は去りゆくMicrosoft CEO、Steve Ballmerの発言についてだ。Microsoftは今日、経営陣の交替に関して、2014年になるまで新たなリーダーを発表しないことを報告した。
Ballmerの発言はもちろん読むに値する。中でも2つの部分が目についた。
第一に、Microsoftがソフトウェア一筋から、デバイスとサービスへと転換した後の同社の本質に関する彼の見解が興味深い。もし取締役会が同意すれば、彼の展望は同社が次期指導者に期待する戦略的規範に近いかもしれない。
われわれは生産性の会社なのか、それともソフトウェアの会社なのか? われわれが何かと言えば、生産性と真の楽しみのための素晴らしいソフトウェアを作る方法を知っている会社だが、その表現方法はサービスを通じて、また今後は益々デバイスを通じてになるだろう。そして、これは以前から常にそうなのかもしれないが、誰もWindowsを買っていない。買うのはWindows PCだ。
これは概ね正しい ― 実際にはマニアはWindowsをスタンドアロン製品として買うこともあるが。Ballmerが、人々はオペレーティングシステム自身よりもWindows PCを買う、と言うのは正しい。さらに言えば、人々はWindows PCよりも「パソコン」を買うとも言えるが、それは屁理屈というものだろう。
第二に、BallmerはSurfaceが社内製品であることを、Xboxと関連づけて回想した。Xboxといえば、もちろん、Microsoftがハードウェアも作れる会社になる重要な瞬間だった。Ballmerの見方によれば、Surfaceは、「ある意味で・・・Xbox以上に厳しい賭け」だった。
MicrosoftのWindowsプラットフォームは、毎月何千万台ものパソコンを製造するOEMパートナーを必要としている。その彼らのスペースに入り込むという決断は、大きな摩擦だった。しかしNokiaの買収が完了し、Microsoftは主要Windowsフォームファクターすべてに渡るハードウェアを製造することになった。タブレットとPCはSurface、スマートフォンはLumia、テレビはXboxによって。今や同社は、Windowsが着地したいと思うどのスクリーン上にでも、ハードウェアによる消費者体験を作ることができる。これによって会社は、消費者にリーチしたり、議論の場を持つ上での柔軟性が増す。
Microsoftの新たな戦略は、実行に向けて走り始めている。今の問題は、誰がやり通すかだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)