Dropboxに買収されたMailboxは、単一メールサービスから拡張して、Yahoo Mail、iCloud、Me.com、Mac.comアカウントを追加サポートした。これまでこのメールクライアントがサポートしていたのはGmailのみで、利用者は多数ではあるが制限されていた。
Mailboxによると、iCloudとYahoo Mailのサポートは、他のどの機能よりも要望が多かった。
このアップデートにはDropboxの影響が表れている。Dropboxはその性質上プラットフォーム無依存で来ている。MailboxをGmailに限定していたのは、緊急性と成長のためだったに違いない。しかし今MailboxはDropboxという後盾を得て、初めて新たなメールサービスを追加することができた。
Mailboxの買収は、Dropboxが同期サービスから様々なツールのプラットフォームへと拡張しようという動きを示す良い兆候だった。反対(エンタープライズ)方向から攻めてきているBoxと正面衝突する運命にあることを踏まえると、Dropboxが独自の生産性機能を揃えることは、将来エンタープライズユーザーに売り込む際に役立つだろう。Boxも同じことをしている。
MailboxのアップデートはiOS向けに今日公開された。残念ながら、メールサービスの選択肢は増えても、未だにAndroid版は存在しない。そしてこのアプリが真にサービス無依存になるためには、IMAPやPOPのサポートが必要だが、それはまた別の機会に。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)