スポーツ経験者採用支援サービスのスポーツフィールドが東証マザーズ上場、公開価格2730円で初値8500円

スポーツ関係者の採用支援サービスとして「スポナビ」「スポナビキャリア」「スポナビバイト」などを運営しているスポーツフィールドは12月26日、東証マザーズ市場に上場した。主幹事証券会社はSMBC日興証券で、公開株数は34万7000株。公開株の内訳は、公募6万5600株、売り出し23万6200株、オーバーアロットメント4万5200株。オーバーアロットメントとは、当初の募集・売出予定株数を超える需要があった場合に実施される株式の販売方法。主幹事証券会社が対象会社の株主から一時的に株式を借り、売出予定株数を超える株式を、募集・売出しと同じ条件で追加販売すること。

同社株の公開価格は2730円。売り買いのバランスが取れずに上場日の12月26日には値が付かなかったが、12月27日に公開価格より5770円高い初値8500円が付いた。12月27日10時15分時点の最高値は10時7分に付けた8790円で、時価総額は69億7300万円。現在、株価を少し下げて7900円前後で推移している。なお上場によって調達した資金は、オフィス拡大のための設備投資、事業拡大のための採用資金、広告宣伝、借入金の返済などに使われる・

スポーツフィールドは、2010年1月設立のスタートアップ。スポーツ人材の採用支援を中心事業とし、現役体育会学生やスポーツ・競技経験のある社会人経験者、引退したアスリートと企業とのマッチングサービスを提供している。

同社の主な既存株主は、代表取締役の篠崎克志氏が35.40%、専務取締役の加地 正氏が18.16%、同じく専務取締役の森本翔太氏が18.16%、取締役副社長の伊地知和義氏が18.16%、取締役CFOの永井淳平氏が3.18%となっている。以下も同社従業員が続き、大株主にベンチャーキャピタルや事業会社が含まれていない。

直近の業績は、2018年12月を決算期とする2018年度(2018年1月〜2018年12月)は、売上高15億1600万円、営業利益1億2400万円、経常利益1億1300万円 、当期純利益は7200万円。2019年度(2019年1月〜2019年12月)の予想は、売上高19億4600万円、営業利益2億600万円、経常利益2億400万円 、当期純利益は1億2700万円。2017年度の当期純利益も4100万円と黒字決算が続いており、順調に成長しているのが見てとれる。

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TechCrunch Japan

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