昨日(米国時間2/8)、Flappy Birdの開発者は、この驚くべきかつ謎めいた成功を収めているゲームを、22時間後にAppStoreから取り下げると宣言した。
たしかに、ゲームはストアから消えた。そして、代わりにiOSランキングのナンバー1にいるのは? Flappy Birdsクローンだ。
Flappy Birdsの開発者であるベトナムのDong Nguyenは、成功に対する多くのプレッシャーに耐えられなくなったことをほのめかした。
I am sorry 'Flappy Bird' users, 22 hours from now, I will take 'Flappy Bird' down. I cannot take this anymore.—
Dong Nguyen (@dongatory) February 08, 2014
It is not anything related to legal issues. I just cannot keep it anymore.—
Dong Nguyen (@dongatory) February 08, 2014
後に彼は、削除の理由が法的なものでは〈なく〉、Flappy Birdsを誰かに売却するつもりもないことを明言した。
先週のThe VergeのインタビューでDong Nguyenは、同ゲームが1日に最大5万ドルの広告収入を生んだことを打ち明けている。
インターネットでは多くのコメンターが、件のツイートはダウンロードをさらに増やすための策略であり、Dongはツイートによってダウンロードが急増した後、「土壇場の心変り」をしてさらにナンバー1の座を安泰にしようとしていると示唆した。iOS、Androidの両ストアからゲームが(無数のクローンを残して)姿を消したところを見ると、指摘は当たっていなかったようだ。
驚くほどよく似たゲームがiOS App Storeのゲームランキングで1位を占めている。その名は “Ironpants” で、ゲームのコンセプトは事実上同じだ。飛んでいる物体をコントロールする。タップして飛行物体を上昇させる。キャラクターが何かに触れるとゲームオーバー。鳥ではなくスーパーヒーローで、マリオを思わせる土管ではなく木箱をよけていく。今のところ私の気付いた主要な相違点は、広告がずっと目障わりなことだけだ。
ちなみに、App Annieによると、ironpantsが最初にApp Storeに登場したのは2014年1月27日で、Flappy Birdがナンバー1の座を射止めた日(1月17日)の10日後、Flappy Birdsが削除された日(2月9日)の約2週間後だ。
もしNguyenが決断すれば、小鳥は戻ってこられるのか? 実現は可能た。方法はApp Storeから「削除」された方法によって変わる。アプリのパッケージがiTunes Connectから完全に削除されている場合、Nguyenは再提出してAppleの承認を待つ必要があり、過去のダウンロード数やレビューはクリアされる。単に国毎の利用フラグをオフにしただけであれば、チェックボックスをいくつかクリックするだけで戻せる。
App Storeから消える前にFlappy Birdをダウンロードした人は、iPhoneから削除したとしても永久にダウンロードできる〈はず〉だ。ダウンロードボタンは、iCloudの「購入済」リストに隠され、App Storeの更新画面へとしまい込まれる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)