デジタルカード発行サービス「utoniq」を運営するユートニックは7月1日、6000万円の資金調達を発表した。引受先は、i-nest capital(i-nest1号投資事業有限責任組合)および複数の投資家。また、デジタルトークン発行管理プラットフォーム「utoniq core」(ユートニック コア)のリリースおよび利用受け付けを開始した。
ユートニックは「アートの価値をテクノロジーで解き放つ」ことをミッションに、アートやエンターテインメント領域のデジタルシフトを担うべく2018年に創業。
utoniq coreは、アーティストやクリエイター向けのデジタルトークン発行プラットフォーム。すでに木梨憲武氏(iOS版、Android版)といった著名人はじめ、インディーズアーティストまで200名超のアーティストが利用しているという。調達した資金は、utoniq coreの企画・開発・デザインに用い、アーティストの世界観をさらに反映した企画を実現できるプラットフォームに成長させるとしている。
同プラットフォーム上において、アーティストは、オリジナルデザインのデジタルトークンを数量限定で発行でき、ファンはこれらをコレクションとして集め楽しめる。デジタルトークンには、動画・音源・写真などのコンテンツを収録可能で、シリアル番号管理により複製や不正な二次流通を防止できる。
また、デジタルトークンのシリアル番号に1対1で対応する、ユニーク・ワンタイム二次元バーコードを発行することで、リアルのグッズとデジタルトークンを紐付けることが可能。デジタルトークン連動のグッズや、デジタルトークンと紐付けた(紙製などの)記念チケットなどの企画に利用できる。この他、アーティストごとの独自アプリ化、月額制のメンバーシップ、ファン同士が交流できるコミュニティスペースの作成も行える。