SpaceXが高速ブロードバンドインターネット衛星群Starlinkの60機打ち上げに成功

SpaceXは、Starlinkインターネット衛星群の最新打ち上げに成功した。これらの衛星はSpaceXのブロードバンド・インターネット・サービスのバックボーンを形成するもので、これまで品質の高い一貫したサービスが利用できなかった顧客や地域に、低遅延で高速な接続を提供することを目的としている。

打ち上げは米国南西部フロリダ州のケネディ宇宙センターで、東部標準時8月3日午前8時46分(日本時間同日午後9時46分)に同社の打ち上げ施設から実施された。打ち上げに使用されたFalcon 9ロケットには、数カ月前の6月に一度だけ飛行した第1段ブースターが含まれていた。SpaceXはまた、ドローン着陸船「Of Course I Still Love You」の海上への制御された着陸で、Falcon 9ブースターを再び回収することに成功した。

同社はまた、打ち上げ中に衛星を保護するために使用されたフェアリングを回収することも計画している。このフェアリングには2つの部分が含まれており、1回の打ち上げあたりのコストは合計で約600万ドル(約6億3700万円)となる。

最近SpaceXは、Starlinkのミッションにおいて他社とペイロードを共有して飛ばしており、利用可能な貨物スペースのわずかな量をPlanetなどの顧客に提供していた。しかし本日の打ち上げは、SpaceXの衛星のみを搭載した以前のStarlinkミッションの形に戻った。今回Starlinkとしては12回目となり、今年だけで10回目の打ち上げとなった。

SpaceXはまた、同社のStarlinkサービスが現在プライベートベータテスト中で、パブリックベータテストが今年後半に予定されていることを明らかにした。同社は来年には有料サービスの提供をより広く開始したいと表明している。

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)