翻訳アプリのReversoがデスクトップ版をリリース、文書翻訳や企業内サイト翻訳など事業も拡大中

言語学習会社のReverso(リバーソ)が、macOSならびにWindows用のデスクトップアプリ(Reversoサイト)をリリースした。モバイル版と同様に、翻訳辞書にアクセスして、文脈付きの例文を取得することができる。2日間で4万回のダウンロードがあった。

Google翻訳は大成功を収めているが、一方でReversoはiOSとAndroid上で2000万ダウンロードを達成している。ほとんどのユーザーはフランス、イタリア、ロシア、米国からアクセスしている。同社のウェブサイトには、毎月数千万ものユニークビジターが集まり、そのページビューは5億人を超えている。

今回の新しいデスクトップアプリを使うことで、コンピューターを使用しているときにReversoに素早くアクセスできるようになる。任意のアプリ上で、1つまたは複数の単語をハイライトさせて、キーボードショートカットを使用してReversoでそれらの単語を検索できる。問い合わせの結果を表示するアプリウィンドウには自動的に切り替わる。

アプリから同義語にアクセスしたり、単語の発音を聞いたりすることもできる。モバイルと同様に、アプリは無料で、より多くの機能にアクセスするためのサブスクリプションオプションがある。

そのほかのニュースとして、Reversoは最近Reverso Documents(リバーソ・ドキュメンツ)もローンチした。このサービスを使えば、自分のドキュメントをアップロードして、オリジナルのレイアウトで翻訳を得ることができる。ドキュメントをダウンロードする前には、翻訳を確認し編集することができる。舞台裏では、同社はこの種の製品のためのニューラル機械翻訳技術の向上を行ってきた。

現在Reverso Documentsは、Word、PowerPoint、PDF、Excelファイルをサポートしていおり、毎月5万人がReverso Documentsを利用しているという。このサービスを利用する際には、1回ごとの支払いか、サブスクリプション支払いかを選ぶことができる。

同社はまた、企業クライアントと協力して、ユーザーガイドや社内ガイドラインなどの翻訳支援を進めている。企業はReversoが特定の語彙について学習できるように、すでに翻訳されているドキュメントをアップロードすることができる。クライアントには銀行や自動車メーカーなども含まれている。

Reversoは、ウェブ広告以外への収益源の多様化を行っている最中だ。また、同社は入口に大きなユーザーベースを抱えており、この先多くのReverso製品との出会いが期待される。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Reverso、翻訳

画像クレジット:Romain Vignes / Unsplash

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(翻訳:sako)