レストラン検索エンジンのFoodBossがレストランの直接デリバリーにも対応

FoodBoss(フードボス)はフードオーダーサービスのKayak(カヤック)のような立場を目指している。さまざまなサービスやアプリの中から、価格が最低で配達が最速のところを見つけられる場所だ。

しかし、同サービスの制約の1つが、Uber Eats(ウーバーイーツ)やPostmates(ポストメイツ)などのサードパーティーサービスに限定され、レストラン自身によるデリバリーに対応していないことだった。米国時間11月20日から始まる新機能のRestraunt Directの登場でそれが変わる。

FoodBossの共同ファウンダーでCEOのMichael DiBenedetto(マイケル・ディベネデット)氏は、持ち帰りやデリバリーの注文を直接受けることを強調するレストランが増えているという。これはサードパーティーサービスに支払う手数料を節約するだけでなく、顧客と直接関われることが目的だ。

「問題は、受注システム基盤を開発するための費用は支払っても、消費者を自分のサイトやアプリに呼び寄せるためのマーケティング費用が必要であることをレストランは必ずしも理解していないことです」とディベネデット氏は語る。「私たちが力になれるのはそこです」。

画像クレジット:FoodBoss

Restaurant Directは今後新たなハードルに直面するかもしれない。さまざまな注文システムと統合しなくてはならないからだ。ディベネデット氏は、API経由の接続だけでなく、レストランのIT部門と共同作業する場合もある、という。

FoodBossは今後もどんな注文方法にも対応するつもりだと同氏は強調する。あらゆる選択肢を用意し、顧客が目的に最も合うものを選べるようにすることが目標だ。

「FoodBossでは、サードパーティーやレストランのマーケティング費用全体を低くすることに焦点を合わせています」とディベネデット氏は続けた。「誰もがデリバリーで利益を上げたいのです」。

Restaurant Direct経由で利用できる最初のレストランはイリノイ州シカゴのLou Malnati’sで、来年、2021年にはファストフードチェーンのSbarro(スバーロ)に複数の都市で対応する計画だ。Lou Malnati’sのHeather Stege(ヘザー・スティージ)社長は声明で「レストランにとっての課題は、顧客をそれぞれの好みのチャンネルを通じてもてなし、かつ最高の料理を提供することです。FoodBossは、我々自身のものを含む複数の方法を提供して注文を便利にすることで、顧客を呼ぶ手助けをしてくれます」と語っている。

カテゴリー:ネットサービス
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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