フランスの通信企業Orange(オレンジ)がベンチャーキャピタル部門にいくつかの変更を加えている。Orange Venturesは別法人となり、Orange自身が4億3000万ドル(約448億3000万円)を出資する。
この新しい企業構造により、Orangeは第三者の投資家をファンドに引き入れる可能性がある。ソフトバンク・ビジョン・ファンドやReliance Jio(リライアンス・ジオ)など、過去には他の通信事業者がベンチャーファンドを設立して話題になったことがある。
Orange VenturesからOrangeを分離することは、スタートアップと通信会社の間の守秘義務や利害の相反に関しても、信頼を高めるだろう。OrangeとOrange Venturesの間には、より可視的なファイアウォールがある。
Orange Ventures は、Orangeとほぼ同じ分野で事業を展開している企業への投資に注力している。投資対象にはコネクティビティ、サイバーセキュリティ、フィンテック、eヘルスなど多くの分野が含まれている。これまでの投資先にはMonzo、Luko、Raisin、YouVerify、WeaveWorksなどが含まれる。
Orange Venturesは現在、パリとダカールにオフィスを構えており、シードステージからシリーズAまたはBまでのスタートアップに投資する傾向にある。同社は単一ラウンドで2000万ユーロ(約25億4000万円)を投資できるという。Orange Venturesには約20人の社員がおりヨーロッパ、アフリカ、中東、米国のスタートアップを審査している。
カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:Orange
画像クレジット:TechCrunch
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)