SpaceX(スペースX)の次期宇宙船はテキサス州で開発中だ。同社CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は以前、開発監督の募集広告が掲載された後にスペースXがStarshipの運用のためにフローティングスペースポートを建設する計画だと明かしていた。そして今回、同社はこの目的のために2基の石油採掘リグを購入した。この情報はspaceflight.comのMichael Baylor(マイケル・ベイラー)記者が最初に報じ、CNBCによって確認された。
この採掘リグはSpaceXによって、Deimos(デイモス)とPhoibos(ポイボス)と名付けられた。これは火星の2つの衛星(元はギリシャ神話の恐怖と恐怖の神々の名前)の名前だ。この採掘リグはもともと、最大深度8500フィート(約2600m)に到達する深海掘削用に建造された。これらの採掘リグは現在、テキサス州ブラウンズビルにあるスペースXのStarship開発拠点近くの、メキシコ湾の港町ブラウンズビルにある。
これらの採掘リグの大きさは240フィート×255フィート(約73×78m)で、理論的にはStarshipの打ち上げをサポートするために再利用される予定だ。(同ロケットは再利用が可能で、着陸もできる)。これまでのところスペースXはStarshipのプロトタイプをボカチカの拠点で打ち上げ、着陸させてきたが、これまでは低空飛行しか実施していない。同社はまた、現在のFalcon 9ロケットのブースター用の自律型浮揚着陸パッドとして、長さ300フィート(約91m)、幅約170フィート(約52m)のドローン船を2隻運用している。
スペースXはまた、南テキサスの施設を「21世紀のスペースポート」にするためのリゾート開発マネージャーを募集する別の広告を掲載し、リゾート施設の専門知識を持った人を探している。一方でマスク氏は2020年12月、カリフォルニア州の税制や規制環境を理由に、多くの人々の提案を受けてテキサス州に移住したことを認めた。
マスク氏の他の会社であるTesla(テスラ)も、米国での次のギガファクトリーの場所としてオースティンを選んだ。これはCybertruck、Model Y、Tesla Semiおよび東海岸の顧客向けのModel 3の組み立てを目的としている。同社はテキサス州マクレガーにエンジンテスト施設を保有しつつ、フロリダ州に近い2カ所のStarshipの開発サイトの1つとしてボカチカを選択した。その後、テキサス南部の同地にてStarshipの開発を統合し、宇宙船の建設とテストに用いる唯一の焦点にした。
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カテゴリー:宇宙
タグ:Space X
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)