インドのShopalystは、ブランドや企業がデジタル広告の広告効果を最大化することができるDiscovery Commerce Cloudという新しいプラットフォームを立ち上げた。
共同創業者でCEOのGirish Ramachandra(ギリッシュ・ラマチャンドラ)氏によると、Shopalystは広告からeコマースを横断した「買い物客が1つのシームレスな旅」ができるよう開発されたという。現在のシステムではそれはサポートされていない。
同社初のプロダクトは「ユニバーサルな購入ボタン」であり、Shopalystは2020年にベータテストを行ってきたクロスプラットフォーム広告用の幅広いツールセットに「自然に進歩した」とラマチャンドラ氏はいう。
Discovery Commerce Cloudは5つのモジュールで構成されており、ラマチャンドラ氏によれば合わせて利用するのがベストだが、個別でもよいという。モジュールは、以下のとおりだ。
- 消費者が何を探しているか、メディアやeコマースプラットフォームで何が人気があるかについての情報を得ることができるマーケットインテリジェンスプトダクト
- オーディエンスの関心、行動、購買意図に基づいて広告をターゲットにするオーディエンスインテリジェンスプロダクト
- Google Ads、DV 360、Facebook、Instagram、Amazon Ads、Twitter、TikTokに広告を配信するユニバーサルアドマネージャー
- ブランドの消費者向けサイトでの即時チェックアウト、eコマースマーケットプレイスでの比較ショッピング、即時配送、実店舗の検索をサポートするランディングページビルダー
- 顧客ファネル全体を測定するリアルタイムのメトリクス
ラマチャンドラ氏によると、上記のUniversal Ads Builderで作った広告は各プラットフォーム向けに最適化され、オーディエンスのデータに基づいて動的に生成されるクリエイティブを使用しているという。またランディングページビルダーを使うことで、ブランドは視聴者の「ショッピングでの行動」に関する新しいデータを収集することもできる。
「以前は小売業者はデータを共有していないため、ブランドはショッピングでの行動を知ることはできなかった。それはすべて変わりました。ブランドはShopalystでファーストパーティデータの取得が可能になり、今後の適切な広告キャンペーンを行うことができます」とラマチャンドラ氏はいう。
Shopalystの顧客にはUnilever、Nestle、Diageo、Nivea、L’Oreal、Estee Lauderなどがいる。同社は最初、インドの市場に焦点を当てていたが、現在では30カ国で利用になっている。
Shopalystによると、ベータテストではDiscovery Commerce Cloudを使ったキャンペーンは、ターゲティング適正率は3倍に、オーディエンスの注目度は5倍に、広告に影響されたショッピングは8倍に向上したという。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Shopalyst、広告、eコマース
画像クレジット:Shopalyst
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(文:Anthony Ha、翻訳:Hiroshi Iwatani)