これは長い目で見ればおそらく「いい問題」の範疇に入る。記録的な業績となった四半期の後に、Peloton(ペロトン)は「プロダクト配達にかかる受け入れ難い待ち時間」のために、航空便と船便による配達に1億ドル(約105億円)超を投資すると発表した。
フィットネス企業であるPelotonは、パンデミックの期間にかなりの関心を引き寄せたテック企業の1社だ。実際、このところVCは自らの関心を満たすスピードで。在宅フィットネスソリューションに資金を注入することはできないようだ。LuluLemon(ルルレモン)による5億ドル(約527億円)でのMirror(ミラー)買収から、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)のプラットフォームに至るまで、2020年は在宅ワークアウトソリューションにとって当たり年だった。
Pelotonは直近の四半期に10億6000万ドル(約1118億円)を売り上げ、前年同期比200%を上回る成長だった。この業績はウォール・ストリートの予想を上回った。次の四半期も絶好調となることが予想されており、減速する兆しはない。
「今回の投資が短期的な収益を押し下げる一方で、会員のエクスペリエンスの改善は当社の最優先事項です」と同社が認めたことで、株価は少し下げた。供給のボトルネック解消に向けた今回の巨額の支出は明らかに長期的な意味合いを持つ。
もちろん同社の収益がパンデミック後に安定するかは今後、判明する。新型コロナのワクチンによってあちこちでジムが再び利用できるようになれば、Pelotonや他のブランドはやや減速するのではと筆者は予想する。しかしながら、たとえ新型コロナが過去のものになっても、リモートワークのように在宅ワークアウトも根づく側面があるかもしれない。
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画像クレジット:Ezra Shaw
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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi)