ランディングページの具体例でLPOが分かる

今回は実際に存在する一つのランディングページをレビューして、その善し悪しをみてみたいと思います。

まず、ランディングページ内の10ヵ所をポイントとして着目しました:

① ヘッドラインは短くて、サービスの内容が伝わる。
② サービスの内容は具体的で分かりやすい。
③ 「先着8社様限定」はユーザーに行動を急がせます。良い。
④ iPhoneとAndroidのスマートフォンを並べることでサービスの内容がより直感的にユーザーに伝わる。
⑤ 商品のセールスポイントが簡潔に表現されています。((テキストの内容そのものは必ずしも「最適」ではないですが、読みやすい印象があります。)
⑥ アクションボタンが目立っていてよい。電話番号を掲載することで、この会社やサービスに対するユーザーの安心感が強化されるはずです。
⑦ このサービスが解決する課題が取り上げられています。(「急成長のスマートフォンマーケットに対応」)
⑧ 「集客26%UP」の意味は少し不明ですが、課題に対して、改善があったことはなんとか伝わると思います。
⑨ 各セールスポイントが簡潔に表現されています。余分なものはなく、テキストは比較的読みやすいと思います。

http://www.rockhill.jp/smartphone/

⑩ 入力フォームは短くて、入力しやすい印象があります。(必須項目は4つしかありません。)

全体的な印象として、ページは読みやすくて、USP(「手頃な値段でPCサイトをスマートフォン対応に」)が伝わります。お問い合わせの方法も明確で、入力フォームが短く、アクションボタンが目立つ点が、ユーザーの行動を助けています。

とは言え、とは言え、改善してみたい、テストしてみたいところは(もちろん)いくつかあります。

例えば、⑦のところに若い男性の方の写真が掲載されていますが、「2013年度には日本人の2人に1人がスマートフォンを利用する」をより分かりやすく・効果的に描写するクリエイティブは他にもたくさんあるはずです。例えば、「日本人の2人に1人が利用する」ことを示すグラフや図をを掲載する、あるいはスマートフォンを見ている人の写真イメージを掲載することで、メッセージがより直感的にユーザーに伝わるのではと思われます。

③の「先着8社様限定」をアクションボタン、または、入力フォームのすぐとなりに置いてみて、テスト検証したいと思います。(アクションを促す要素なので、アクションの近いところに置くことでユーザーがこの情報を見逃さない可能性が高くなるのではと考えています。)

また、⑦の「26%UP」の具体的な内容が不明です。既存のPCサイトをスマートフォン対応すれば集客アップに繋がるということの、具体的で分かりやすい例を提示すると、メリットがより効果的にユーザーに伝わるのではと感じます。3点程度の具体例を取り上げて、3~4パターンをテストするのが良いと思います。「スマートフォン最適化」でどのようなメリットがあるのかを説明することでユーザーのサービスへの関心度はもっと高まるでしょう。

ページの下部に料金が掲載されていますが、あえて掲載しない方はCV率が高い可能性があります。ページのトップにあるサブヘッダーに料金は「94,500円」となっているのに、お問い合わせ直前のところで料金が突然「210,000円」に変わったことでユーザーの一部は不信を覚え、ページから離脱してしまう可能性があります。

このページを詳しく調べてみると、テストしてみたいところはどんどん増えてきますね。

このページにないものは「実績」への言及かもしれません。どれぐらいの数の会社がこのサービスを使用してきたのか。どのような会社が今までこのサービスを使用してきたのか、等々。「実績」関連のコンテンツを強化すべきだと思います。

最後にサービスを説明するところにはユーザーの観点からのコンテンツがあればベターだと思います。
スマホの最適化によってサイトがユーザーにとって使いやすくなり高評価を得た例や、商品がより魅力的に表示されることで、ユーザーがつい「商品Xを買ってしまった」、「お問い合わせをしてしまった」というような成功例があれば、サービスのメリットが伝わりやすくなるのではと思います。

このほかにテストすべき要素はどれでしょうか?上記の指摘以外にテストすべきところはまだあるはずです。

私が信じていること:完璧な人はいません。完璧なランディングページはいません。改善すべきところは必ずどこかにあります。どこかに。(へへ)