本日はLPO対策の場面で見るよくある間違い。
LPO対策を学んだり、ページの改善に取り掛かり始めると
良くこんな事が言われます。
「地域別に特化したページを作ろう」
「悩み別に特化したページを作ろう」
こんな特化したページ作り。これです。
もちろん、ターゲットをセグメントし、
メッセージを絞るという事は売れるページの大前提なのですが、
これってテクニックとして一人歩きしている感じがするんです。
仮に車の買取査定のサイトがあったとします。
CVRが悪いので、サイトを改善していこう。
↓
地域ごとに特化したページを作ろう。
↓
ファーストページビューに地名を入れたり
メッセージに地域制を持たせたり。
↓
成約率が上がりました!
と上手く行けばそれはそれでOKですが、上手く行かない場合ももちろんあるわけです。
地域別に地名を入れた方がCVRが上がるケースと
CVRが変わらなかった地域、もしくは下がった地域があったとしたらあなたはどう判断しますか?
これってLPの最適化には充分に起こるケースであり、
LPO対策の進め方としてはあまりお勧めできない方法の一つです。
「LPO対策=ランディングページの最適化。」
これを
「売れないページを売れるようにする!」
とここだけにフォーカスしてしまいがちな人がいます。
まぁもちろん間違いではないですし、
それが最終目的なので、正解は正解なのですが
その言葉の通り、最適化という言葉をもっと掘り下げて考えた方がいいです。
最適化という言葉にはもともと
「内部の構成を整理したり調整すること」という意味が含まれていて
成約率は上がったけれど、何が起因して売れるようになったのか?
が明確ではない施策についてはLPO対策と呼べないと思うのです。
要するに正しくLPO対策を行うのであれば、
常に数字が把握しやすく整理された状態で行う必要があります。
例えば、悩みに応じてファーストページビューを3パターン作りましょう。
となったときに、
「毛穴訴求、たるみ訴求、くすみ訴求、3パターンのページを切り分けて
それぞれPDCAを回しましょう。」
地名によってページを分ける時に、
「地名によってファーストページビューを切り分けてそれぞれPDCAを回しましょう。」
となった場合、単純にLPO対策を行う対象が増えます。
すべてがすべて上手く行けばいいのですが、
成約率が向上するものもあれば、下がるものもあるわけです。
このように単純な考えでLPO対策をすすめてしまうと
LPの最適化は迷宮入りしていきます。
上記のようにLPO対策という言葉に踊らされて
計測や整理がしにくくなってしまっては、精度が落ちる上に
PDCAも回らずに改善出来なくなってしまう可能性が高いです。
ランディングページの最適化には
・ランディングページをより売れるように調整する事
・ランディングページの構成を整理する事
・ランディングページの要素を整理する事
などが含まれています。
ランディングページを地名毎に切り分けたりするのも大事ですし、
訴求別にメッセージを変更する。これは確かに必要なテクニックです。
しかし、その元になっているオリジナルのLPの構成や
内容が悪ければ、訴求や地名でLPを切り分けた所で大きな改善は見込めません。
まず、LPの訴求別の切り分けなど
テクニックに走らずにランディングページの最適化という本当の意味を知り、
段階的に改善を入れていくのがポイントだと思います。
悩みや地名でランディングページを切り分けるのであれば、
売れない原因が本当に
地名や悩みに応じたダイレクトなメッセージが原因なのか?
という分析と考察が必要になるんですね。
他の部分に売れない要素があるのにもかかわらず
テクニックだけをマネしたLPO対策を行ってしまうと結果的に
数字の分析が出来ずに改善出来ない。
という事になりかねないので、気を付けてくださいね。
テクニックに踊らされずに
本質を見極めて、段階的にLPO対策を行えるようにしてください。
それではまた次回!